ベルリン (ドイツ) MECコングレス発, Sept. 26, 2017 (GLOBE NEWSWIRE) -- ETSOとOpenFogコンソーシアム (OpenFog Consortium) は、フォグを使用できるモバイルエッジアプリケーションやテクノロジーを開発するために協力する。これらの2組織は最近、フォグコンピューティングとネットワーキングを通じて5Gのミッションクリティカルで、データ容量の大きいアプリケーションの開発に取り組んでいる組織に良い効果をもたらし、複数の分野における技術的重複の削減を意図する覚書を締結した。
OpenFogコンソーシアムの会長を務めるシスコ (Cisco) のシニアディレクター、ヘルダー･アントゥネス (Helder Antunes) は次のように述べている。「OpenFogとETSI間の今回の覚書は、クラウドからモノへの連続性において、効率が良く信頼性の高いネットワークやインテリジェントなエンドポイントのための相互運用性を構築するための取り組みにおける重要な一歩となります。それぞれの取り組みを活用して、モバイル環境におけるフォグコンピューティングの一貫した水準を打ち立て、同時にそれぞれの取り組みにおける無駄を削減すことができるようになりました。」
ETSI MEC ISGの会長アレックス･レズニック (Alex Reznik) は次のように述べている。「OpenFogとの協力枠組みを確立できたことで、業界による当組織の基準の採用に向けて大きな一歩になります。業界をリードするコンソーシアムと、フォグ／エッジ関係のリーダー的基準設定機関が協力することにより、アプリケーションデベロッパーとインフラソリューションのプロバイダが共通のオープンな相互運用性を実現し、エッジコンピューティング環境を実現することが容易になります。」
OpenFogはETSIマルチアクセスエッジコンピューティング (MEC) 業界仕様グループ (ISG) と協働する。2組織は、プロセスで選択された技術的取り組みを共有･適用することで、情報通信科学 (ICT) の規格化および相互運用性要件について協力する。MECの取り組みでは、異なった通信会社が所有しているネットワークで導入されている複数のマルチアクセスエッジホストで、エッジアプリケーションを協力的に実行するよう対応する。OpenFogリファレンスアーキテクチャ (OpenFog Reference Architecture) は、クラウドとエッジ間のインターフェイスになる協働的フォグノードの物理的･論理的マルチレイヤーネットワーク階層構造により、モバイルエッジを拡張し、通信会社間での相互運用性を実現する。
この同意による最初の施策の一つでは、エッジコンピューティングの相互運用性をサポートするアプリケーションプログラミングインターフェイス (API) に注目する。最近リリースされたMEC APIパッケージには、OpenFogリファレンスアーキテクチャで採用･使用できる重要なプロパティが含まれている。ETSI MEC仕様には、ローカルホスティングまたはリモート承認アプリケーションが消費または提供するサービスの送達フレームワークを提供するAPIフレームワークも含まれている。OpenFogとMECアーキテクチャでAPIを採用･再使用することにより、開発者が共通アーキテクチャを開発しやすくなり、管理戦略を統合し、OpenFogとMECアーキテクチャの両方で実行できる単一のアプリケーションソフトウェアモジュールを作成できるようになる。
OpenFogコンソーシアムについて
OpenFogコンソーシアムは、ディストリビューテッドコンピューティング、ネットワーキング、ストレージなどの主要テクノロジーや能力を指定するオープンアーキテクチャを開発してコアテクノロジーを指定することにより、フォグコンピューティングテクノロジーの導入を加速させるために結成された。OpenFogコンソーシアムは、2015年11月にARM、シスコ (Cisco)、デル (Dell)、インテル (Intel)、マイクロソフト (Microsoft Corp)、プリンストン大学 (Princeton University) によって結成された。詳しくは、www.openfogconsortium.orgまたはTwitter @openfogを参照のこと。
ETSIについて
ETSIは、固定回線、モバイル、無線、航空宇宙、包装、インターネットテクノロジーを含めた情報通信科学関係のグローバルに適用可能な基準を打ち立てる組織であり、欧州連合では欧州規格化機構として公式に認められている。ETSIは800以上のメンバー企業･組織が68カ国から集まって取り組むプログラムを決定し、直接的にその取り組みに参与している独立系非営利団体である。
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