フォグコンピューティングとネットワーキング規格を設定するための新しいIEEEワーキンググループを結成

OpenFogリファレンスアーキテクチャに基づくフォグ規格は、先進IoT、5G、AIアプリケーションの革新と市場の成長を加速させる


カリフォルニア州フリーモント発 , Oct. 27, 2017 (GLOBE NEWSWIRE) -- OpenFogコンソーシアム (OpenFog Consortium) は、OpenFogリファレンスアーキテクチャ (OpenFog Reference Architecture) が、フォグコンピューティングとネットワーキングの業界基準の設定をスピードアップするためにIEEE Standards Association (IEEE-SA) が結成する新しいワーキンググループの基本となることを発表した。将来の規格は、最先端のモノのインターネット (IoT)、5G、人工知能 (AI) 埋め込みアプリケーションによって生じるデジタル革命を躍進させる重要な触媒となる。

フォグコンピューティングとネットワーキングは、コンピューティング、ストレージ、コントロール、ネットワーキング機能を、クラウドからモノへの経路においてデータ生成源により近づける、先進の分散型アーキテクチャである。様々な業種で適用可能なフォグコンピューティングは、セキュリティ、認知、アジリティ、待ち時間、効率に関連する課題に効果的に対応することができる。

フォグコンピューティングとネットワーキングアーキテクチャ・フレームワークのIEEE規格ワーキンググループの初回会議は2017年11月に予定されており、2018年4月までに作業が完了する見込みである。更なる詳細は、サンタクララで10月30日から11月1日にIEEE Communications SocietyとOpenFogコンソーシアムが共同で開催する、フォグコンピューティングとネットワーキングについての数日にわたるカンファレンス、第1回フォグ・ワールド・コングレス (Fog World Congress) 会議で発表される。

フォグコンピューティングとネットワーキングアーキテクチャ・フレームワークについてのIEEE規格ワーキンググループの議長、ジョン・ツァオ (John Zao) は次のように述べている。「産業向けのフォグ方式ハードウェア、ソフトウェア、サービスの開発に使用される規格がまもなく打ち立てられることは、フォグコンピューティングと業界にとっての大躍進となります。当初から、OpenFogリファレンスアーキテクチャが業界基準のハイレベル基盤となることが意図されていましたが、IEEEはこの取り組みにおいて協力できることを楽しみにしています」

OpenFogリファレンスアーキテクチャは、IoT、5G、AIアプリケーションのデータ量の多い要件を実現するための汎用技術フレームワークである。コンピューティング、ストレージ、コントロール、ネットワーキング機能を、クラウドからモノへの流れでユーザーのより近くに分散させるための相互運用性のあるオープンな水平型システムアーキテクチャである。フレームワークでは、従来および出現中のマルチアクセスネットワーキングテクノロジーだけでなく、情報メッセージングインフラで情報科学 (IT)、通信技術 (CT)、オペレーショナルテクノロジー (OT) サービスを分散させるための様々なアプローチを網羅している。

IEEE Communications Societyの規格開発担当ディレクター兼ニューヨークのマンハッタンカレッジの教授であるメーメット・ウレマ博士 (Dr. Mehmet Ulema) は次のように述べている。「この新しいワーキンググループによる規格の取り組みは、フォグコンピューティングの革新とモノからクラウドへのシステムの成長を続けるために不可欠です。また、IEEEとOpenFogがフォグネットワーキングのコンセプトやアーキテクチャを共創・共同促進していくための戦略的提携の優れた例でもあります」

OpenFogコンソーシアムの会長を務めるシスコ (Cisco) のシニアディレクター、ヘルダー・アントゥネス (Helder Antunes) は次のように述べている。「従来のアーキテクチャでは現在の先進デジタルアプリケーションのオペレーション上の課題を解決できないことが認められつつある中、フォグコンピューティングの必要性が高まっています。OpenFogテクニカルコミュニティのメンバーを代表して、この新しいワーキンググループの設立を通じて、OpenFogリファレンスアーキテクチャの価値が認められたことと、フォグコンピューティングとネットワーキングに対するIEEEのコミットメントについて嬉しく思っています」

OpenFogコンソーシアムについて

OpenFogコンソーシアムは、フォグコンピューティングの採用を加速させ、IoT、5G、AIアプリケーションに関連する帯域幅、待ち時間、通信の課題を解決するため結成された。オープンテクノロジーの作成を重視している同組織のミッションは、クラウド、エンドポイント、サービスの間におけるセキュアで効率のよい情報処理のための枠組みを作成・検証することである。OpenFogは2015年11月に創設され、フォグコンピューティングにおける主要なリサーチ組織やイノベーターを代表している。詳しくは、www.openfogconsortium.org、Twitter @openfog、LinkedIn /company/openfog-consortiumを参照のこと。

IEEE-SAについて

IEEE Standards Associationは、IEEE組織内の世界的に認められている規格設定機関であり、業界の賛同を得て広範囲にわたる関係者コミュニティを結集させるオープンプロセスを通じてコンセンサス基準を開発している。IEEE規格は現在の科学・技術知識に基づく仕様とベストプラクティスを設定している。IEEEーSAが設定した現在適用中の規格は1,200件以上にのぼり、650件以上を現在開発中である。詳しくは、http://standards.ieee.org/を参照のこと。

IEEE-ComSocについて

IEEE Communications Society (IEEE ComSoc) は、各種通信・ネットワーク技術の進歩という共通目的を持つ多様な専門家で構成されているリーダー的グローバルコミュニティである。IEEE ComSocでは、149カ国に28,000人以上のメンバーを擁している。詳しくは、www.comsoc.orgを参照のこと。

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OpenFog
ケン・シェツッコ (Ken Zeszutko) kenz@zcorppr.com
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