- 新しい助成金プログラムによって、患者治療を変革できる見込みのある地域のイニシアティブを患者組織で支援
- 肺がんコミュニティの交流および教育を目的として、インタラクティブで教育的な展示を会議で実施
- 初めての肺がん認知指標を設定するために、大々的な世界規模のアンケート調査を開始
スペインバルセロナ発, Sept. 07, 2019 (GLOBE NEWSWIRE) -- 本日、IASLC世界肺癌学会議 (World Conference on Lung Cancer: WCLC) において、ラング・アンビション・アライアンス (Lung Ambition Alliance) 共同設立者の4組織である、国際肺癌学会 (International Association for the Study of Lung Cancer: IASLC)、ガーダント・ヘルス (Guardant Health)、国際肺癌連盟 (Global Lung Cancer Coalition: GLCC)、アストラゼネカ (AstraZeneca) は、2025年までに肺がんの5年生存率を倍増させるという目標を支援するために、複数の新しいイニシアティブを発表した。
IASLC会長のジョルジオ・スカグリオッティ (Giorgio Scagliotti) は次のように述べている。「ラング・アンビション・アライアンスの設立を発表してからわずか2か月で、私たちの活動は大きく進展しました。肺がん医療イニシアティブ (Initiatives in Lung Cancer Care: ILC2) などの新しい取り組みは、世界のコミュニティに働きかけ、患者治療の変革と生存率の向上を可能にする国内の野心的な解決策を奨励するという私たちの共通の目標を形にしたものです。」
ILC2: 患者治療の変革と生存率の向上を目的としたオープンコールプロジェクト
ILC2プログラムは、肺がんに焦点を当てている世界中の登録患者団体に対して、各国で患者治療の変革および生存率の向上を可能にするプロジェクト案を公募している。同プログラムが作成されたのは、世界各国で肺がん治療が大きく異なること、そして患者主体の解決策を策定する際に考慮する必要がある質の高い医療提供に対する地域の障壁が認識されたことだ。
ラング・アンビション・アライアンスは、2019年11月に助成金申請を公式に受け付け、申請を審査し、資金調達の基準を満たすものを選抜する予定である。詳しくは、LungAmbitionAlliance.orgを閲覧されたい。
WCLC会議での活動
ラング・アンビション・アライアンスは、WCLCにおいて、肺がんコミュニティから知見を得るために、WCLC会場の低線量CT検査 (LDCT) 検診車を後援するなど、複数の活動を主催した。出席者らは検診プロセスを実際に見て、その重要性を詳しく知ることができる。また、肺がん検診のグローバルな擁護者になることを誓約した場合は、名前が世界地図に表示される。
同アライアンスはWCLCにインタラクティブなブースも設け、参加者は肺がんの高品質な統合型の治療を「体験」する。体験中、価値ある高品質な治療に関する資料を利用できる。参加者は、患者治療の取り組みに関する自身の体験のフィードバックを共有する機会が得られる。
肺がんに関する国際的な認知度
同アライアンスは、国際的なアンケート調査を正式に開始することも発表した。この調査を実施するIPSOS MORIは、肺がんに関する認知を共有するために、3大陸7か国の一般開業医、肺がん専門家、一般国民を招聘する。このアンケート調査は、統計データの生成や、同アライアンスの患者に合わせた解決策の開発および支援イニシアティブに役立てる。また、認知に関するプログラムの影響を長期的に追跡するベンチマークとして機能させることで指標も確立する。結果は2020年前半に出る見込みである。
イニシアティブに関する情報や、コミュニティの意見共有方法については、ラング・アンビション・アライアンスに掲載されている。
ラング・アンビション・アライアンスについて
ラング・アンビション・アライアンス (Lung Ambition Alliance) は、肺がんによる死亡を根絶すべく、複数の主要組織によって結成されたパートナーシップである。その目的は、各パートナーの専門知識を増幅させ、目標を達成できる見込みのある有意義なプロジェクトに優先的に取り組むことで、進歩を促し、肺がん患者にとって有益な変革を起こすことである。共同設立者である国際肺癌学会 (International Association for the Study of Lung Cancer: IASLC)、ガーダント・ヘルス (Guardant Health)、国際肺癌連盟 (Global Lung Cancer Coalition: GLCC)、アストラゼネカ (AstraZeneca) は、スクリーニングおよび早期診断、革新的な医薬品の開発、質の良い医療の提供を阻む障壁の特定と克服に取り組み、まずは2025年までに肺がんの5年生存率を2倍にすることを目標に、肺がん医療の将来に向けた意欲的なビジョンを推進する。
詳しくは、www.lungambitionalliance.orgを閲覧されたい。
共同設立者について
- 国際肺癌学会は、肺がんをはじめとする胸部悪性腫瘍の研究を専門とする唯一の国際機関である。100か国以上、6,500名を超える肺がん専門家からなるグローバルネットワークを有し、肺がんに関するあらゆる領域をカバーしている。
- 国際肺癌連盟は、肺がん患者の国際団体であり、患者の支援・権利保護に取り組んでいる。
- ガーダント・ヘルスは、革新的な診断法の開発企業であり、血液の分子情報を利用することでがんの早期発見を目指している。
- アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主に医薬品の発見、開発、商品化に取り組んでいる。
WCLCについて
世界肺癌学会議 (World Conference on Lung Cancer: WCLC) は、肺がんなどの胸部悪性腫瘍を専門とする世界最大の会議である。100か国以上、7,000名を超える研究者、医師、専門家が関心を寄せている。WCLCの目標は、肺がんの認識、連携、理解の向上、および参加者が世界中に最新の開発を導入する際の支援である。同会議は幅広い領域を扱い、調査研究と臨床試験結果を複数発表する。詳しくは、wclc2019.iaslc.orgを閲覧されたい。
肺がん患者のために進歩を促進する。