Sensリサーチ・ファウンデーションの主要研究プログラムである心血管疾患に対する最新治療アプローチ、研究室を出て実用化の道を踏み出す


キッズー・テクノロジー・キャピタルがアンダードッグ・ファーマシューティカルズへのシードラウンドによる資金調達を主導

SRFは新たな経営陣の任命を発表

カリフォルニア州マウンテンビュー発, Nov. 15, 2019 (GLOBE NEWSWIRE) -- アンダードッグ・ファーマシューティカルズ (Underdog Pharmaceuticals, Inc.、以下「アンダードッグ」) と SENSリサーチ・ファウンデーション (SENS Research Foundation、以下「SRF」) は本日、アンダードッグの立ち上げとそのシードラウンドが完了し、アテローム性動脈硬化症および加齢に伴うその他の疾患に対するアンダードッグの疾病修飾療法の開発促進のために395万ドルが資金提供されると発表した。SRFはさらに、新たな2名の上級役員の就任を発表した。

アンダードッグのシードラウンドは、フォーエバー・ヘルシー・グループ (Forever Healthy Group) の一員であり、若返りバイオテクノロジーの推進に取り組むトップ企業の一つであるマイケル・グレーブ (Michael Greve) 率いるキッズー・テクノロジー・キャピタル (Kizoo Technology Capital) が主導する。このシードラウンドには、チューバス (Tubus, LLC) 経由でオキュラス (Oculus) の共同設立者であるマイケル・アントノフ (Michael Antonov) と、シャンブレー・ワールドワイド (Chambray Worldwide, Ltd) 経由で投資家のハラルド・マクパイク (Harald McPike) も参加している。

アンダードッグは、心血管疾患の根本原因を探求し、修復することを目的とする研究開発を2年間推進してきたSRFの主要プログラムに基づいて設立された。同社の共同設立者となるマシュー・オコナー (Matthew O’Connor) 博士とマイケル・コープ (Michael Kope) の前職はそれぞれ、SRFの研究部門のバイスプレジデントであり、創設者兼CEOである。

オコナー博士は次のように述べている。「私たちは既知で極めて安全な化合物を取り上げて、多くの心臓発作や脳卒中の原因であるアテローム性動脈硬化症の進行を促進する有毒な生体分子のみをターゲットにする革新的な派生物を作り出しました。」

アンダードッグの研究は、計算化学プログラムと合成化学プログラムを組み合わせて、7ケトコレステロールなどの酸化コレステロール派生物 (既知の生物学的機能を持たない広範かつ有毒な生体分子) を捉えて、細胞から除去するカスタム生成のシクロデキストリンを作り出した。コープは次のように述べている。「アンダードッグは従来型の製薬アプローチを採用し、それを用いてアテローム性動脈硬化症の根本原因の解明に取り組むつもりです。  もしこの試みが成功するならば、病状を改善するだけに留まらず、根治することになるでしょう。」

アンダードッグのアドバイザーには、シクロデキストリンの世界的権威であるラホス・センテ (Lajos Szente) 博士が加わっている。博士は次のように述べる。「このエレガントなアプローチは真の革命となる可能性があります。この分野の重要な進歩に彼らと共に貢献できることはとても光栄です。」 

グレーブは次のように述べている。「私は数年前にオーブリー・デ・グレイ (Aubrey de Grey) のもとを訪れ、彼と共同で人類の若返り療法の可能性についての研究に力を入れてきました。そして今、SRFの主要研究プログラムが企業として独立する手助けができること、本格的な若返り療法の研究に必要な資金を確保できることに誇りを感じています。その一方で、若返り研究のパイプラインにおける最も重要な動力源であるSRF自身の健全性の維持と成長に貢献できていることにも満足しています。」

両組織間の合意は、SRFプログラムへの将来的な支援にとって重要な公平性、ロイヤルティー、マイルストーンをもたらすものである。

アンダードッグのスピンアウトに伴い、SRFの研究部門の新たなバイスプレジデントにはアレクサンドラ・ストルジング (Alexandra Stolzing) 教授が就任した。ベルリンのフンボルト大学で博士号を取得し、SRF研究アドバイザリー委員会の古参メンバーでもある同教授は、英国シェフィールド大学の博士研究員、ドイツ・フラウンホーファー細胞治療および免疫学研究所のグループリーダー、英国ラフバラー大学のバイオ老年工学教授としての経歴がある。70点以上の査読済み発行物を保有し、再生医学、細胞および遺伝子治療開発、神経変性疾患などの領域の国際的な研究コンソーシアムにも参加している。そして、教授の業界での実績に、新興企業の研究部門のCSOおよびバイスプレジデントの肩書が加わった。ストルジング教授は次のように述べている。「私は常にエージング分野の橋渡し研究に情熱を注ぎ続けてきました。SRFに参加して、SRFの基本科学プロジェクトの橋渡しを行い、新たなプロジェクトを立ち上げ、健康寿命からの派生の次なる波を生み出す手伝いができることをとても楽しみにしています。」

科学技術分野の投資家であり、SRFの古参経営陣のひとりであるジム・オニール (Jim O’Neill) は、暫定CEOとしてSENSリサーチ・ファウンデーションを率いることとなった。正式な次期CEO選定の陣頭指揮を執ることにもなっている。オニールは60社以上の科学技術企業に対して助言、投資、支援を行ってきた。ティール・ファウンデーション (Thiel Foundation) を経営しながら、ティール・フェローシップ (Thiel Fellowship) を共同で立ち上げ、ディープサイエンスファンドのブレークアウト・ラボ (Breakout Labs) の設立にも尽力した。それ以前は、アメリカ合衆国保健福祉省の第一副次官補として、NIH、FDA、CDCの監督ポリシーおよび規制を担当し、FDAの2つの主要改革を主導した。また、再生医療の米国陸軍研究所の設立を支援し、米国生物医学先端研究開発局の運営委員会の一員として活躍し、世界保健総会では米国代表団の代表を務めた。オニールは次のように述べている。「過去10年間、マイクとオーブリーはダメージ修復専門の科学者チームを編成して、懐疑的な人々を地道に説得し、擁護派へと変えてきました。加齢を逆転させる技術への関心の高まりは、彼らのビジョンと決意の正しさの証明です。SRFのビジョンを実現して、こうしたテクノロジーの恩恵を社会に還元できれば最高です。」

SRFの共同設立者兼最高科学責任者 (Chief Science Officer) であるオーブリー・デ・グレイ博士は、次のように述べている。「これはSENSリサーチ・ファウンデーションにとっての歴史的瞬間です。アンダードッグは、若返りバイオテクノロジー業界にとって最も重要な取り組みとなる可能性を秘めており、それを成功に導くのにマイクとオキは完璧なチームです。そこに投資と政策に関するジムの豊富な経験と、研究および指導分野におけるアレックスの英知が加われば、私たちのミッションは完璧です。SRFに彼らのリーダーシップと専門性を迎え入れることができ、心から満足しています。」

アンダードッグについて

アンダードッグ・ファーマシューティカルズ (Underdog Pharmaceuticals, Inc.) は、加齢が関係する疾患の根本原因を治療するというミッションを追求している。同社は、アテローム性動脈硬化症、高コレステロール血症、心不全、黄斑変性などの加齢性疾患に対する初の本格的疾病修飾療法を提供するために、合理的に設計された生体分子を用いた、毒性コルステロールをターゲットした単純かつ直接的な介入手段を開発している。同社の製品は、既知の安全な化学物質の新型派生物質と、SENSリサーチ・ファウンデーションのプログラムを介して生み出された心血管疾患に注目するという新たな手法に基づいている。詳しくは、underdogpharma.comを閲覧されたい。

SENSリサーチ・ファウンデーションについて

SENSリサーチ・ファウンデーション (SENS Research Foundation) は501(c)(3)非営利団体であり、加齢が関係する疾病に対する包括的な再生医療ソリューションを研究、開発、推進している。  SRFは、心臓疾患、癌、アルツハイマー病など、加齢が関係する疾病の治療という目標を掲げ、世界中の大学や研究所におけるダメージ修復の枠組みに焦点を絞った研究プロジェクトを支援している。SRFは支援キャンペーンや教育プログラムを介して、成長を続ける再生医療をサポートすることを目的に啓蒙活動を行い、研究者向けの訓練を実施している。詳しくは、sens.orgを閲覧されたい。

キッズーについて

キッズー (Kizoo) は、若返りバイオ技術をターゲットとした、メンタリングやシード、初期段階資金調達を行っている。起業家、ベンチャーキャピタル、長年に渡って高成長の技術系企業とバイオ技術系企業の庇護者としての顔を持ち、創設者向けに複数の出口戦略や多大な価値を作り出してきたキッズーは、その経験を新たに登場した若返りバイオテクノロジーの分野に持ち込んだ。この新興産業は、いずれ現時点で最大規模のテクノロジー市場を上回る可能性を秘めている。

フォーエバー・ヘルシー・グループの一員であり、加齢の根本原因についての研究を実際の治療や人間を対象としたサービスに応用することを目指す新興企業の設立を直接支援する。その投資先としては、AgeX、FoxBio、Turn.bio、エレヴィアン (Elevian)、オイシン・バイオテクノロジーズ (Oisin Biotechnologies)、リフト・バイオサイエンシズ (LIfT BioSiences)、マイア・バイオテクノロジー (MAIA Biotechnology) などが挙げられる。フォーエバー・ヘルシーのその他のイニシアティブとしては、新たな若返り療法の評価、エビデンスに基づく世界最先端の医療知識のキュレーション、加齢の根本原因に関する研究プロジェクトへの資金提供、そして毎年恒例のアンチエイジング会議 (Undoing Aging Conference) の開催が挙げられる。詳しくは、kizoo.comおよびforever-healthy.orgを閲覧されたい。

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