アナリティカ、中東へのエンハンスト・インフュージョン・システムの拡大を発表


  • アナリティカがマルワと契約を締結し、エジプト、バーレーン、イラン、イラク、ヨルダン、クウェート、レバノン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦でエンハンスト・インフュージョン・システム (EIS) の流通、マーケティング、販売を行うことを決定した。
  • 特許取得済みの静脈注射増設注入システムは、感染や塞栓のリスクを軽減する。また、既存の機器や治療方法より医療スタッフの作業時間が短くなるため、全体的なコスト削減に繋がる。

オーストラリア、ブリスベン発  , May 01, 2021 (GLOBE NEWSWIRE) -- エンハンスト・インフュージョン・システム (Enhanced Infusion System、EIS) および緊張性尿失禁治療用の骨盤底筋運動システム、PeriCoach®を開発したオーストラリアの企業、アナリティカ (Analytica Limited、ASX:ALT) は、エジプト、バーレーン、イラン、イラク、ヨルダン、クウェート、レバノン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦の医療機関でEISの流通、マーケティング、販売について、マルワ (Marwa) の医療用品輸出輸入部門と契約を締結した。

EISテクノロジーは、アナリティカが「AutoStart」および「AutoFlush」と名付けたプロジェクトのもとで開発したもので、オーストラリアでは「FirstFlow™」¹の商標名を使用し、限定ライセンスで販売されている。EISは、「AutoStart」および「AutoFlush」の特許取得済みテクノロジーを、シンプルかつ低コストなソリューションに統合したものである。

この特許取得済みのフロートシステムでは、投薬後に静脈注射輸液フローが自動的に再開されるため、医療従事者の時間を節約してコストを抑えるとともに、空気塞栓症や末梢静脈カテーテル (Peripheral Intravenous Catheters、PIVC) の閉塞に関連した有害事象を予防できる。EISは、直ちに静かに反応し、介入やプログラミングが不要である。既存の注入システムに組み込むことができ、その輸液ポンプや「バッグ」注入システムが複雑なものでも、連動してその機能を向上させることができる。

EISを使用することで、完全に閉じた注入システムが実現され、機械的および血管的合併症の原因と考えられる相互干渉を低減すると同時に、フラッシングおよび開通性が良好な治療が可能となり、より高いインテグリティが達成される。

EISはオーストラリアのTGA ARTGに登録され、USFDA 510 (k) の認可を受けている。また、ISO 8536注入システムおよびその他の関連規格に完全に準拠している。

EISは、患者、臨床医、病院に影響を及ぼす可能性のある以下のような複数の要因に対処することで、法的リスクを大幅に低減できる。

  • 空気塞栓症 – EISには、完全かつ長期的な密閉を保証する大型の重量フロートバルブが備えられている。独自のフロートにより、極端な角度 (水平から最大60度まで) でも密閉の維持が可能なため、救急車や、復旧時および軍事状況下でも使用でき、空気塞栓に伴う死亡リスクや罹患リスクを低減できる。
  • オープン/クローズド供給システム – 針を使用しないアクセスポートが唯一のエントリーポイントで、投薬ごとに必要なシリンジは1本のみである。既存の1L静脈注射バッグを使用することで、100mLの事前混合バッグよりも交換頻度が低くなり、時間とコストを節約して、汚染や感染のリスクを低減できる。
  • シリンジフラッシュ – この機能により、シリンジの追加的なフラッシングやボーラスの導入が不要になる。フラッシングにより、配合禁忌の輸液/薬剤間の相互干渉が防止されるため、相互汚染のリスクが軽減され、感染管理を強化できる。
  • カテーテルフラッシュ – この機能により、投薬後すぐに自動的に静脈注射フローが再開されることでPIVC閉塞のリスクが低減され、フラッシュラインとカテーテルへの継続的なメンテナンスフローが可能になる。また、内部の管腔閉塞を防止することで、カテーテルの開通性を維持できる。
  • 薬物希釈 – 断続的治療機能により、EISを介して薬剤を導入し、3ウェイバルブとバッグよりも正確に、静脈注射混合液を測ることができる。
  • 感染リスク – 観察研究では、手洗いおよび洗浄のプロトコルに準拠していないケースが多いことが実証されている。EISは、このような接触と感染の機会を制限できる。
  • フラッシング圧力 – カテーテルのボーラスフラッシュは、シリンジのサイズと圧力によって異なるが、EISは独自のフロート設計により、一定のフラッシング圧力を確保し、PIVC閉塞のリスクを低減できる。

EISの健康および法的リスクを低減する機能を考慮すると、在宅医療市場には世界的な成長の機会が見込まれている。EISはコンパクトかつ頑丈で、ポンプやエネルギー源を必要としないため、リスクの面で妥協することなく、復旧時や軍事下、そして途上国のニーズに対応できるシステムである。

EISの操作と機能に関するビデオを見るにはこちらをクリックされたい。

マルワの代表は、エジプトの健康システムに関する経験が豊富で、エジプト健康保険機関クリニック (Egyptian Health Insurance Organization Clinics、HIO) のコンサルタントおよび厚生次官に加え、エジプト保健省の管理職を務めた経験がある。

アナリティカの代表、マイケル・モンスール (Michael Monsour) 博士は次のように述べている。「マルワは経験豊富な専門家を擁しており、アナリティカのエンハンスト・インフュージョン・システム (EIS) を中東の拡大している大規模市場へ導入する魅力的な機会を提示してくれました。当社独自のEIS技術の利用拡大に向けて、マルワと協力関係を築いていくことを楽しみにしています。」

アナリティカおよびエンハンスト・インフュージョン・システムの詳細については、www.AnalyticaMedical.comを参照されたい。

投資家向けまたはビジネスに関する問い合わせ先:
investorrelations@analyticamedical.com

報道関係者向けの問い合わせ先:
アニー・スター (Annie Starr)
astarr@6degreespr.com

アナリティカについて

アナリティカ (Analytica Limited) は、オーストラリアのブリスベンを拠点とする製品開発・生産企業で、クラスIおよびIIの医療機器製品に特化している。

アナリティカはエンハンスト・インフュージョン・システム (EIS) の開発企業であり、これは「AutoStart」および「AutoFlush」と名付けられたプロジェクトのもと開発された特許取得済みのテクノロジーを組み合わせたものである。EISはシンプルかつ低コストの静脈注射増設テクノロジーで、看護師のモニタリングコストの削減や、塞栓症リスクの軽減、感染管理の改善、そして静脈内輸液中における投薬後のフローの自動再開を可能にする。

アナリティカは、緊張性尿失禁に悩む女性を対象とした電子医療治療システム、PeriCoach® Systemの製造企業でもある。尿失禁は世界の女性3人に1人に影響を与えており、ほとんどは妊娠、出産、閉経による骨盤底筋への外傷が原因となっている。

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¹ ICU Medical Australia (ICUメディカル・オーストラリア) の商標。

この発表に関する写真はこちらで入手可能: https://www.globenewswire.com/NewsRoom/AttachmentNg/d7af8a18-4b05-4cae-a8bb-71d578ab84fc