エンスター (Enstar)、再保険会社ケイラリー (KaylaRe)を設立


  • 保険マネジメントおよび投資運用におけるリーダー的能力を集結
  • エンスター、ヒルハウス(Hillhouse)、ストーン・ポイント(Stone Point)が多額の投資
  • ニック・パッカー(Nick Packer)をケイラリーの最高業務責任者に任命
  • エンスターとスターストーン(StarStone)が経営陣の変更を発表

ダ諸島ハミルトン発, Dec. 17, 2016 (GLOBE NEWSWIRE) -- エンスター・グループ・リミテッド(Enstar Group Limited、NASDAQ:ESGR、以下「エンスター」)は、本日、バミューダ諸島を本拠地とするクラス4再保険会社、ケイラリー・リミテッド(KaylaRe Ltd.、以下「ケイラリー」)の設立を発表した。同社は、グローバルな保険市場に多角化された特殊再保険を提供する。

ケイラリーの設立当初の資本は6億2000万ドル(約7322億円)である。そのうち、3億ドル(約354億円)はエンスターが出資し、2億7000万ドル(約319億円)は、250億ドル(約2兆9526億円)以上の資産を運用している大手グローバル投資運用会社、ヒルハウス・キャピタル・マネジメント・リミテッド(Hillhouse Capital Management, Ltd.、以下「ヒルハウス」)が運用するファンドが出資し、5000万ドル(約59億円)は、合計約130億ドル(約1兆5354億円)にのぼる資産を運用中の金融サービス主体プライベートエクイティ会社、ストーン・ポイント・キャピタルLLC (Stone Point Capital LLC、以下「ストーン・ポイント」)が運用するファンドが出資している。

ケイラリーは、多角化した資産配分および選択的アンダーライティングにより、市場サイクル全体で優れたリスク調整済みリターンを実現することを目的としている。ケイラリーは、エンスターのグローバル・アンダーライティング子会社であるスターストーンと、35%の割り当て契約を結び、またエンスターと特定レガシー契約に対するロスポートフォリオ譲渡契約を結んだ。ケイラリーでは、経時的にサードパーティ保険引受を開発・機会活用すること、および今後エンスターの特定レガシー取引に参加することを想定している。

エンスターとヒルハウスは、ケイラリーに対してそれぞれ独占再保険マネージャおよび第一投資マネージャの役割を果たす。また、ケイラリーではその他の投資マネージャとも契約を結ぶ。

ケイラリーの創立に際し、エンスターの共同創立者ニック・パッカーがケイラリーの最高経営責任者に任命された。パッカーは、30年近くにわたる保険業界における経験をケイラリーで駆使する。2001年以来エンスターのエグゼクティブ・バイスプレジデントおよび共同最高運営責任者、および2014年以来はスターストーンのエグゼクティブ会長・最高経営責任者を務めてきた。パッカーは、非常勤取締役として引き続きスターストーンの取締役会のメンバーとなる。

エンスターの最高経営責任者ドミニク・シルベスター(Dominic Silvester)は次のように述べている。「ケイラリーは、パートナーであるヒルハウスとストーン・ポイントとエンスターを結集させて、比類のないグローバル再保険会社として生まれました。同社には、素晴らしい業績を上げる潜在性があり、エンスターの成長と成功に大きく貢献してきたニック・パッカーを実績が豊富でダイナミックなリーダーとして迎えています。ニックは、エンスターのケイラリーへの投資に対して多大にコミットメントしており、彼がエンスターで不在になってしまうのは惜しまれますが、新しい役職に就いた彼とこれから密接に協力して仕事を進めていけることが楽しみです。

ニック・パーカーは次のように述べている。「ケイラリーは差別化の進んだトータルリターン再保険会社です。創設時からこの会社をリードできることを光栄に思っています。エンスターを介して、質の良い多角化された低ボラティリティの特殊保険リスクポートフォリオおよびサポート構造に長期的にアクセスすることができます。当社はさらに、ヒルハウスとストーン・ポイントからも出資とサポートを得ていて、市場サイクル全体で株主に対する大きなインクリメンタルバリューを生み出す能力を備えています。」

ケイラリーの創設に伴い、エンスターでは本日、数件の経営陣変更を発表した。これらの変更は直ちに有効になる。

ポール・オシアPaul O’Sheaは、エンスターの社長兼スターストーンのエグゼクティブ会長に任命された。エンスターの共同創設者であるオシアは、2001年以来エグゼクティブ・バイスプレジデントおよび共同最高運営責任者を務め、エンスターの取締役会のメンバーであり、同社において主に合併買収(M&A)を担当してきた。

オーラ・グレゴリーOrla Gregoryはエンスターの最高運営責任者に任命された。同氏は2015年以来最高統合責任者を務めてきた。それ以前は合併買収担当エグゼクティブ・バイスプレジデントを務め、13年にわたるエンスターの勤務でその他様々な上級管理職を務めてきた。

ポール・ブロックマンPaul Brockmanおよびデビッド・アトキンズ(David Atkinsは任務を拡大し、保険請求、コミュテーション、売再保険を含めたエンスターの主な保険・レガシー活動を担当する。エンスターUSの最高経営責任者であるブロックマンは2012年にエンスターに入社し、米国社長・最高運営責任者、コミュテーション責任者を務めた。エンスターEUの最高経営責任者でグローバル保険席旧責任者であるアトキンスは、2003年にエンスターに入社した。

デミアン・スミスDemian Smithは、スターストーンのグループ最高経営責任者に任命された。同氏は直近ではスターストーンの国際セグメントのCEOおよび同社のアンダーライティング委員会の会長を務めた。さらに、デビッド・メッセージDavid Messageがスターストーンのチーフ・アンダーライティング・オフィサーに任命された。

シルベスター氏は次のように述べている。「これらの任命を今日発表できることを嬉しく思っています。堅強な能力、保険業界における多様な経験、エンスターのリーダーシップチームの集合的な長所・能力を発揮できると確信しています。この才能豊かなグループと協力して、今後の成長と成功のために、エンスターをリードしていくのを楽しみにしています。」

エンスターについて

エンスターは、バミューダ諸島、米国、英国、欧州大陸、オーストラリア、その他の海外拠点にあるグループ企業のネットワークを通じて画期的な資本リリース・ソリューションや特殊アンダーライティング能力を提供する多角的保険グループである。エンスターは、2001年の創立以来70社の会社やポートフォリオを買収してきた実績を持つ、レガシー買収のマーケットリーダーである。エンスターの現行のアンダーライティング事業には、グローバルなアンダーライティング・プラットフォームを複数備えたAクラスの世界的な特殊保険グループ、スターストーン会社グループ、ロイズ(Lloyd’s)の「シンジケート609」のための特殊保険および再保険業務の運営とアンダーライティングを行っているアトリウム(Atrium)会社グループが含まれる。エンスターに関する詳細については、www.enstargroup.comを参照のこと。

ケイラリーについて

バミューダに拠点を持つ再保険会社、ケイラリーは、グローバル保険市場に多角化された特殊再保険を提供する。2016年12月に資本金6億2千万ドルで創立されたケイラリーは、バミューダ金融庁(Bermuda Monetary Authority)に登録されているクラス4保険会社であり、ケイラリーホールディングスリミテッド(KaylaRe Holdings Ltd)の完全所有子会社である。ケイラリーは主にエンスターおよびその子会社を経由して再保険業務を取得している。同社ではエンスターを介して、質の良い多角化された低ボラティリティの専門的保険リスクポートフォリオおよびサポート構造に長期的にアクセスすることが可能である。ケイラリーの投資資産は、ヒルハウス・キャピタル・マネジメント・リミテッドをはじめとする、厳選された実績豊かなグローバル投資マネージャのグループによって運用されている。

ヒルハウスについて

ヒルハウス・キャピタル・マネジメント・リミテッドは、投資運用におけるリーダー的企業である。2005年にレイザング(Lei Zhang)によって創立されたヒルハウスは、長期的視点で投資を行い、ファンダメンタルでボトムアップのアプローチを採用している。同社の投資プロセスでは、独立した独自のリサーチがカギとなっている。ヒルハウスでは、コンシューマー、TMT、産業、医療セクターに重点を置き、エクイティステージ全体の企業に投資している。ヒルハウスは大学の寄贈財産、基金、ソブリンウェルスファンド、年金、ファミリーオフィスなどの機関顧客のために資本を運用している。

ストーン・ポイントについて

ストーンポイント・キャピタル LLCは、米国コネチカット州グリニッチを拠点とし、金融サービス企業に特化したプライベートエクイティ会社である。同社は6つのプライベートエクイティファンド(トライデントファンド)の資金を調達・運用している。このファンドの資産総額は約130億ドルである。ストーンポイントはグローバルな金融サービス業界への投資をターゲットにしており、これには金融機関、銀行、預金取扱機関、資産運用会社、保険会社、再保険会社、保険販売会社、その他保険関連事業、専門融資、その他の信用オポチュニティ、不動産ローンサービス企業、従業員給付や医療企業に、アウトソーシングされたサービスを提供する企業への投資が含まれている。ストーン・ポイントについて詳しくは、www.stonepoint.comを参照のこと。

注意事項

本プレスリリースには、1995年米国証券民事訴訟改革法Private Securities Litigation Reform Act of 1995の意義の範囲内における、将来の見通しに関する記述が含まれている。これらの記述には、エンスターおよびその経営陣の意図、確信、あるいは現時点での予想に関する記述が含まれる。投資家は、これらの将来の見通しに関する記述が、記述が行われた時点での事柄を述べているに過ぎず、将来の業績を保証するものではなく、リスクや不確実性が含まれること、および実際の結果はさまざまな要因により、将来の見通しに関する記述で予想した状態と実質的に異なる場合があることにご注意いただきたい。エンスターに関する重要なリスク要因については、エンスターの20151231日までの事業年度のフォーム10-Kおよび2016930日までの四半期のフォーム10-Qの見出し「リスク要因」にある記述事項を確認または参照のこと。これらの文書は、言及により本書に組み込まれている。さらにエンスターは、法律によって義務づけられている場合を除き、将来予想に関連した見通しの変更や、かかる記述のもとになる出来事、条件、状況あるいは前提における変更を反映するために、書面あるいは口頭による将来予想に関する記述を更新する義務は負わず、また本プレスリリースに含まれる将来予想に関する記述の更新あるいは改訂を公式に発表する義務も負わない。


            

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