FluoRok シリーズAで3,000万米ドル(2,280万英ポンド)を調達

HFを使用しないフッ素化学品製造の拡大へ


FluoRokチームの集合写真

英国オックスフォード, Nov. 05, 2026 (GLOBE NEWSWIRE) -- フッ素化学品の新たな製造プラットフォームを構築する英国企業FluoRokは、当初の募集額を上回る応募を集め、3,000万米ドル(2,280万英ポンド)のシリーズA資金調達を完了しました。本ラウンドはOrano Venture Fund/Supernova Investが主導し、Bidra Innovation Venturesが出資したほか、既存投資家のOxford Science Enterprises、BGF、GGF、Volta Energy Technologies、およびFluoRokのスピンアウト元であるオックスフォード大学が継続して出資しました。

今回のエクイティによる資金調達額は当初の目標を上回りました。FluoRokは、これまでのラウンドで1,400万米ドル(1,100万英ポンド)を調達し、英国および欧州の公的資金として1,300万米ドル超(1,000万英ポンド)を確保しています。本ラウンドには、複数のエンジェル投資家に加え、比較的小規模な投資パートナーであるEverQuest Capital Partners、CPI Enterprises(スケールアップのパートナーも務める)、WS Investmentsも参画しました。また、Innovate UKのInvestor Partnershipsプログラムを通じた約100万英ポンドの助成金も含まれています。

フッ素化学品の製造により安全で優れた方法が求められる背景

市場に流通する医薬品の約5分の1、農薬の約3分の1にはフッ素が含まれ、フッ素化学品はリチウムイオン電池の主要な構成材料でもあります。その重要性にもかかわらず、従来のフッ素化学品製造は、産業で使用される化学物質の中でも特に危険性の高いフッ化水素(HF)と、高純度の天然蛍石(フッ化カルシウム)に依存する、250年前から続くプロセスに今なお頼っています。蛍石は重要原材料であり、その供給源は中国を中心とするごく限られた国に集中しています。

フッ化水素(HF)は毒性が極めて高く、取り扱いが難しい化学物質です。そのため、従来の製造には専用のインフラ、多額の設備投資、複雑な許認可手続きが必要となり、新たに生産能力を整備できる地域が限られています。

FluoRokは、極めて危険性の高いHFを使用しない新たな製造プラットフォームによって、こうした制約の解消に取り組んでいます。そのプロセスは、酸や高温ではなく機械的活性化を用いる、より安全で低コストな製造方法です。この技術は既製の産業用設備で稼働するため、迅速なスケールアップが可能です。また、低品位の鉱石由来のフッ化物や、産業廃棄物から回収したフッ化物も原料として使用できます。これにより、設備投資と操業のコストを削減し、最終需要地に近い場所での生産を可能にするとともに、一部の供給地域への依存を軽減します。

FluoRokは当初、医薬品・農薬用途の無機フッ化物、およびリチウムイオン電池で最も広く用いられている電解質塩である六フッ化リン酸リチウム(LiPF₆)を対象市場とし、今後、その他のフッ素化学品にも展開していきます。

今回の資金調達で実現すること

FluoRokは、パイロット段階での適格性確認を完了し、主要顧客との事業展開で大きな進展を遂げています。今回の調達資金は、産業規模の生産への移行に活用します。具体的には、試薬およびリチウムイオン電池用電解質塩の実証設備を建設して製造の再現性を実証するほか、スケールアップを支えるチームの拡充、顧客と連携した大規模な製品検証、世界展開を加速するための事業提携の拡大を進めます。

FluoRok CEO兼創業者 Gabriele Pupo博士のコメント

「より安全な化学と優れた経済性によって、世界のフッ素化学品製造を根本から変えていく取り組みに、新たな投資家の皆様をお迎えできることを大変うれしく思います。世界各地の新規・既存投資家の支援を受け、今回も当初の募集額を上回る応募を集めて資金調達を完了できたことは、当社の技術の強み、事業面での目覚ましい進展、そしてFluoRokチームの実行の速さを裏付けるものです。今回の資金調達により、スタートアップからスケールアップへと迅速に移行し、大規模な工業生産を担うメーカーに向けて、さらに一歩前進することができます。」

Orano Venture Fund/Supernova Invest
インベストメントマネージャー Florian de Beauchaine氏のコメント

「私たちは、産業の自律性を確保し、持続可能な産業への転換を支える技術を持つ企業に投資しています。FluoRokは、自社のプロセスがパイロット規模で機能することをすでに実証しています。フッ素化学品の製造からフッ化水素を排除することは、業界全体が抱える安全性と供給の課題の解決につながります。産業規模への移行を進める同社のチームを支える、有力な投資家陣の一員となれることをうれしく思います。」

Bidra Innovation Ventures
産業・鉱業部門 投資責任者 Abhiram Kannan博士のコメント

「FluoRokに魅力を感じたのは、そのプロセスが単一の製品に限定されず、フッ素化学品の製造方法を再定義し、業界の新たな基準となる可能性を持つプラットフォームである点です。同じ化学的手法を、医薬品・農薬の合成原料、電池材料、無機フッ化物に適用できるため、商業規模に至る道筋が複数あり、提携先候補も幅広く存在します。この成長段階にある同社のチームを支援できることをうれしく思います。」

以上

この発表に関する写真はこちらで入手可能: https://www.globenewswire.com/NewsRoom/AttachmentNg/2d19f67b-dd17-4300-ba51-046bee95cae7/ja

 

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