新任のiacs会長、目標指向型基準、サイバーシステムの安全性と品質に注目

ABSのCEO、将来に目を向け、業界が現在の課題に取り組むために不可欠な3分野をサポートすることを約束


ロンドン発, Sept. 15, 2015 (GLOBE NEWSWIRE) -- ABS会長、社長、CEOであるクリストファー・J・ウィアーニッキ(Christopher J Wiernicki)氏は、IACS(国際船級協会連合)の新任会長としての優先事項を打ち立てた。世界的な安全とセキュリティの促進における同組織独自の役割を強調している。

IACSの戦略的計画は、3つの主要分野、すなわち構造、機械装置、サイバーシステムの完全性に注目することにより、海運業界の現在および将来のニーズの両方に取り組むことを図っている。

ウィアーニッキ氏は「安全を三脚になぞらえて、その3本の脚に注目することにより、IACSの最近の達成事項を元にして展開させ、既存および出現中の課題に取り組んでいくことができるアジェンダを設定しました。2015~2016年の私の優先事項は、継続するプロジェクトの完了と、将来に目を向けて次世代のIACSガイドライン、統合および手続要件のバランスを取ることです」と語った。

今後の1年間にウィアーニッキ氏が注目する分野には、IMOの目標指向型基準プロセスに準じる一連の初回監査をスムーズに完了させることも含まれている。

また、同氏はコントロールシステム、ソフトウェア品質保証、データ完全性、サイバーセキュリティの課題に取り組むサイバーシステム安全フレームワークの作成も進行させ、2014年に開始したイニシアチブを強化する。

ウィアーニッキ氏はさらに、IACS品質システム証明制度(IACS Quality System Certification Scheme、QSCS)が引き続き船級協会の業績についての「ゴールドスタンダード」の地位を保つよう努める。

2015年7月2日のIACS第71回協議会の終わりにIACS会長に就任したウィアーニッキ氏は、規制の引き締めが準備・導入されている中で、IACSがこの業界をサポートすることの重要性を特に強調した。

ウィアーニッキ氏は「多様な連携、広範囲にわたる技術知識、経験、独立性を持つIACSは、規制機関や業界と協力できる独特な立場にあります。IACSは引き続きすべての関係者との関係を強めていき、安全性、品質、環境保護に対するコミットメントが今までにも増して重要になっているということを実践していきます」と述べている。

IACSについて
船舶の安全と海洋汚染防止に取り組むIACSでは、テクニカルサポート、準拠確認、研究開発により海上の安全と規制に独特な貢献を行っている。世界の貨物運搬船トン数の90%以上が、IACS会員である12の協会によって設定されている船級設計、造船、船舶寿命全体における規則および基準の対象になっている。詳しくは、www.iacs.org.ukを参照のこと。

 


            

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