ディープラーニングとビジョンプロセッシングの開発促進に向け、デンソー・インターナショナル・アメリカ社、マグナ・インターナショナル社、他数社がTHINCI社に投資


カリフォルニア州エルドラド・ヒルズ発, Oct. 06, 2016 (GLOBE NEWSWIRE) -- 画期的なディープラーニング(深層学習)とビジョンプロセッシングで革新的な機械学習技術を開発中のスタートアップ企業、THINCI社(THINCI Inc.)は、世界的な自動車サプライヤーであるデンソー・インターナショナル・アメリカ社(DENSO International America, Inc.)を先頭に、マグナ・インターナショナル社(Magna International Inc.)及びその他の個人投資家が財政支援に加わり、THINCIの画期的なシリコンやソフトウェア技術の最終開発がスピードアップすると発表した。エレクトロニクスを改善する同社の技術は、運転補助や自律走行の実現、サーマルシステムの効率性の向上、パワートレインの生産性の最適化につながる。また、これらの技術はパーソナルエレクトロニクス、最新のスマートホーム、オフィス、事業所、産業用設備、インフラなど、多様な日常製品にもすぐに応用できる。

ディナカー・ムナガラ (Dinakar Munagala)CEOは次のように述べている。「デンソー、マグナやその他の投資家がTHINCIの今回の出資にご協力くださったことをとても嬉しく感じています。大手機関投資家には今回初めて投資にご参加いただきました。当初から当事業をご支援いただいているエンジェルインベスターの方々によるTHINCI の画期的なソリューションに対する信頼を裏付けていると言えます。また、当社が開発したソリューションは、私たちの身の回りにある多様な製品に革命をもたらし、既存の製品とは全く異なる機器を創り出すほか、これまでにない新しい市場を生みだすという私たちの信念を反映するものです。THINCIは、新しいディープラーニングとビジョンプロセッシングのアーキテクチャを創出するのみの企業ではありません。当社のお客さまがそのエンドプロダクトを変貌させるビジョンプロセッシングやディープラーニング機能を導入する能力の大幅な加速化を可能にするシリコンやソフトウェア形式のテクノロジーを提供できる企業なのです。」

デンソー・インターナショナル・アメリカ社のコーポレート・ベンチャー担当ディレクター (Director of Corporate Ventures)、トニー・カネストラ (Tony Cannestra)は、次のように述べている。「デンソーでは、コンピュータ・ビジョンプロセッシングの分野における新しい展開に向けて研究してきました。THINCI社に対する当社の投資は、THINCIのテクノロジーが、高度なコンピューティング手法とディープラーニング機能の両方を要する次世代の自律走行システムの主要コンポーネントになるという確信に基づいています。デンソーは、THINCIの投資企業となれることを大変嬉しく思っており、THINCIと当社のOEM顧客企業との協力の下、THINCIIの技術開発を支援していくとともに、この業界でテクノロジーを実装していくのを楽しみにしています。」

マグナの最高技術責任者(Chief Technology Officer)スワミー・コタギリ (Swamy Kotagiri)は次のように述べている。「当社では、未来のモビリティ・ソリューションを生み出すためにはスタートアップ企業や異なった業種とのコラボレーションが不可欠であると考えています。プロセッシングとソフトウェアの分野におけるThinCIの取り組みと、自動車システムについてのマグナの全体的な理解や準自律機能、画期的なパワートレインソリューションやその他の関連システムを世界中の自動車メーカーに提供してきたリーダーとしての経験を結集できることを非常に嬉しく思っています。」

トールウッド・ヴェンチャー・キャピタル (Tallwood Venture Capital)のマネージングパートナー (Managing Partner)兼THINCIの取締役会会長 (Chairman of the Board)、ダド・バナタオ (Dado Banatao)は次のように語っている。「機械ディープラーニングテクノロジーが、将来的に私たちの生活のほとんどすべての面に影響することは明らかです。ビジョンと機械ディープラーニングのTHINCIの実装がこの業種で随一のソリューションになると信じています。デンソーの投資は、この画期的なテクノロジーに対する関心が急速に高まっていることを裏付けています。」

THINCIInc.概要
THINCI社(THINCI Inc.)は、カリフォルニア州エルドラド・ヒルズに拠点を置き、ベンチャー支援によるディープラーニングとビジョンプロセッシングのスタートアップ企業であり、カリフォルニアとインドのハイデラバードにチームを擁している。巨大パラレルプロセッシングアーキテクチャおよびこれらのコンピューティングエンジンで実行するソフトウェア構造に関して経験豊富かつ有能な経営陣によって創設された。同社は、多様な用途に対応するシリコンとソフトウェアで構成されたディープラーニングとビジョンプロセッシングのソリューションを実現する最終段階に入っている。これらの用途には、自動車業界では高度な運転支援システム、写真やビデオの強化、ユーザーを取り巻く実世界エレメント情報の明示、ユーザーを危険から守る、パーソナルエレクトロニクス用のインテリジェントエージェントや危険の検出・防止、家庭のエネルギー消費のインテリジェント管理、最適な屋内環境の提供、スマートホームオートメーションシステムなどが含まれる。また、THINCIのテクノロジーは、例えば来店客にパーソナライズされた提案を出したり、アクセス認証や動作中の装置の潜在的な問題を検出したりする産業用途、例えばリアルタイムの交通状況に基づいて信号をインテリジェントに管理したり市街でリアルタイムのビデオサーベイラインスを行うなど、スマートシティ向けにも多様な用途がある。

デンソー概要
愛知県刈谷市に本社を持つデンソー株式会社は、サーマル、パワートレイン制御、エレクトロニクス、情報、安全の分野における高度なテクノロジー、システム、コンポーネントを専門にする、自動車業界で世界トップクラスのサプライヤーである。世界中の大手自動車メーカー全社が同社の顧客となっている。世界的には38ヶ国・地域に200社の子会社を持ち、約14万人の従業員を抱える。2014年3月末日までの財務年度の世界連結売上高は総額398億米ドルであった。デンソーは、昨財務年度に世界連結売上高の9%を研究開発に投資している。デンソーの普通株は東京及び名古屋株式取引所で取引されている。

現在、北米では32社の連結会社及び関連会社で1万7千人を雇用している。このうちの28社は米国、カナダ、メキシコの製造施設である。米国のみでも、デンソーはカリフォルニア、ミシガン、ノースキャロライナ、サウスキャロライナ、テネシー、ケンタッキー、ジョージア、アイオワ、オハイオ、アラバマ、アーカンソーで1万4千人を雇用している。2014年3月末日の財務年度の北米連結売上高は79億米ドルであった。

Facebookでコネクト:www.facebook.com/DENSOinNorthAmerica

マグナ・インターナショナル概要
29ヶ国にわたる309ヶ所の製造所、99ヶ所の製品開発、エンジニアリング、営業センターを擁し、リーダー的地位にあるグローバル自動車サプライヤーである。従業員数は15万2千人を超え、画期的製品やプロセスを通じて優れた価値と世界一流の製造を顧客企業に提供することに注力している。自動車エンジニアリングと契約製造のノウハウをすべて備えており、同社の製品能力には車体、シャシー、外装、座席、パワートレイン、電子装置、能動的運転支援、ビジョン、クロージャ、ルーフシステムやモジュールが含まれる。普通株はトロント株式取引所 (MG)およびニューヨーク株式取引所 (MGA)で取引されている。マグナについて詳しくは、同社ウェブサイトwww.magna.comを参照のこと。これらの数値には、製造所、製品開発、エンジニアリング、営業センター及び持分会計対象のその他の事業所の従業員が含まれている。マグナについて詳しくは、同社ウェブサイトwww.magna.comを参照のこと。

投資家のコメント
ユーカリプタス・グロウス・キャピタル (Eucalyptus growth capital)のマネージング・パートナー (Managing Partner)、デイヴィッド・パールマター (David Perlmutter)は次のように述べている。「過去35年にわたりコンピューティングとコンピュータアーキテクチャに従事してきましたが、コンピュータビジョンやディープラーニングなどの新しい課題を、新しいエレガントかつプログラマブルな方法で解決し、素晴らしい性能を実現するだけでなく、ユーザーがソリューションを生み出す柔軟性を提供しているのはとてもエキサイティングです。デンソー、マグナやその他の各社がこの革新的なソリューションを活用して素晴らしい製品を開発するのを楽しみにしています。」

グローブ・キャピタル・パートナーズ (Globe Capital Partners)の共同創設者兼CEOで、ダイムラー・クライスラー (Daimler-Chrysler)の元重役・取締役会の一員であったカート J.ラウク (Kurt J. Lauk)は次のように述べている。「THINCIは機械学習技術の強化に当たり、画期的かつ革新的なアプローチを取っています。また、THINCIは極めて経験豊かなシリコンバレーの起業家達が指揮をとっています。ディナカー・ムナガラを取り巻く彼らのチームはこの分野での経験が豊かでとても献身的です。用途も多様なほか、THINCIでは多数の分野で多様な開発を進めることができます。」

投資家について
リード機関投資家デンソー・インターナショナル・アメリカ社及びマグナ・インターナショナル社の他に、THINCIの新規投資には、同社のシード資金に寄与した大口個人投資家も含まれている。これらの投資家には以下が含まれる:

  • トールウッド・ヴェンチャー・キャピタル (Tallwood Venture Capital)のマネージングパートナー (Managing Partner)兼THINCIの取締役会会長 (Chairman of the Board)、ダド・バナタオ (Dado Banatao)Tallwood Venture Capital)のマネージングパートナー (Managing Partner)兼THINCIの取締役会会長 (Chairman of the Board)、ダド・バナタオ (Dado Banatao)
  • インテル社のインテル・アーキテクチャ・グループ (Intel Architecture Group of Intel Corp.)の元最高製品責任者、専務副社長、ジェネラル・マネージャ、デイディ・パーマッター (Dadi Permutter)
  • ドイツ銀行 (Deutsche Bank)の監督委員会会長、ダイムラーAG (Daimler AG.)の監督委員会員ポール・アクライトナー (Paul Achleitner)
  • スイスの大企業サルツァー・リミテッド (Sulzer Ltd.)の取締役会会長・戦略委員会会長、元シーメンズ (Siemans)CEO、ピーター・ロッシャー (Peter Löscher)
  • BASF SEの監督委員会会長、ダイムラーAG (Daimler AG)の監督委員会員ヨーゲン・ハンブレヒト (Jürgen Hambrecht)
  • サルツァー・リミテッド (Sulzer Ltd.)の戦略委員会員・取締役会員、石油・ガス会社OMV AG.の元CEO、ゲルハルト・ロイス (Gerhard Roiss)
  • グローブ・キャピタル・パートナーズ (Globe Capital Partners)の共同創設者兼CEO、ダイムラー・クライスラー (Daimler-Chrysler)元重役・取締役会、カート J.ラウク (Kurt J. Lauk)
  • 世界各国で2万人近くを雇用しているフィリピンに拠点を持つ物流、海運、情報、通信技術サービスプロバイダ、トランスナショナル・ダイバーシファイド・グループ (Transnational Diversified Group)の創設者・グループ会長、J.ロベルトC.デルガド (J. Roberto C. Delgado)
  • 複数の事業を創設した事業家、SRIキャピタル (SRI Capital)のマネージングパートナー、サシ・レディ (Sashi Reddi)
  • アウトソーシング・サービスプロバイダ、テレネットワーク (teleNetwork)の最高技術責任者ジョージ・ヤング (George Yang) 



            

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