マクドナルド、温室効果ガス排出削減のための科学的に承認された目標を設定する最初の外食企業に

2030年までに1億5,000万トンの排出削減を計画


イリノイ州オークブルック発, March 21, 2018 (GLOBE NEWSWIRE) -- マクドナルド (McDonald's) は本日、地球規模の気候変動に対処する新しい戦略の一環として、フランチャイズおよびサプライヤーの協力のもとで、マクドナルドの飲食店やオフィスに関連する温室効果ガス排出量を2030年までに2015年基準と比較して36%削減することを発表した。さらに、マクドナルドは、サプライチェーン全体で排出率 (食品および容器包装1トン当たり) を2030年までに2015年基準と比較して31%削減することを約束している。これらの目標は、サイエンス・ベースト・ターゲット・イニシアティブ (科学に基づく目標イニシアティブ: Science Based Targets initiative, SBTi) によって承認されている。

マクドナルドでは、こうした取り組みを通じて2030年までに1億5,000万トンの温室効果ガス排出を防止できると予測している。これは、3,200万台の乗用車を1年間運転しないことや、38億本を植樹して10年間成長させることに相当する。この目標を達成すれば、マクドナルドが排出量を増やさずに事業として成長できることになる。

この計画を発表するビデオで、マクドナルドの社長兼CEO、スティーブ・イースターブルック (Steve Easterbrook) は次のように述べている。「私たちの地球でより良い未来を創り出すためには、私たち皆が協力する必要あります。マクドナルドでは、世界的な気候変動の問題に取り組むために、この野心的な目標を設定しました。この目標を達成するために、責任を持って食材を調達し、再生可能エネルギーを促進し、効率的に使用し、廃棄物を削減し、リサイクル率を引き上げます」

マクドナルドでは、この目標を達成するために、LED照明、エネルギー効率の高い厨房機器、持続可能な容器包装、店舗でのリサイクル、持続可能な農業実務の向上と支援などにより、より革新的で効率的なサプライチェーン、オフィス、店舗を目指していく。数千のフランチャイズ、サプライヤー、生産者との協力により、牛肉生産、店舗のエネルギー使用と調達、容器包装、廃棄物など、炭素排出量が最大となっている分野に優先的に取り組む。これらの分野は、合計でマクドナルドの世界的排出量の約64%を占めている。

森林、農業、エネルギー効率に関する既存プログラムの推進力を踏まえ、マクドナルドとそのパートナーは、温室効果ガス排出量を削減する具体的な解決策を引き続き特定し、その規模を拡大していく。透明性へのコミットメントの一環として、測定システムを拡大し、進行状況や課題、マイルストーンについて毎年公表していく予定である。

環境防衛基金 (Environmental Defense Fund: EDF) のフレッド・クルップ (Fred Krupp) 理事長は次のように述べている。「環境問題における進展は自然に生じるものではなく、私たち全員による大胆なリーダーシップが必要であり、地球上で最も有名なブランドの1つであるマクドナルドはこの取り組みをリードする強力な立場にあります。マクドナルドの野心的な新しい気候目標は、イノベーション、コラボレーション、そして最も重要なことに、グローバルオペレーションとサプライチェーン全体において、温室効果ガス削減を促します」

マクドナルドでは約30年間にわたり地球と地域社会への貢献に取り組み、環境防衛基金と、容器包装と廃棄物削減に関する画期的なパートナーシップなどを確立している。最近では、2014年に「エネルギーと気候についてのポジション・ステートメント (Energy and Climate Position Statement)」を発表し、気候変動に取り組むために効果的かつ協調的な行動を取るという同社の姿勢を確立した。さらに、2015年には、森林破壊に対するサプライチェーンの影響に対応するために、「森林に関するコミットメント (Commitment on Forests)」を展開した。森林破壊は世界の温室効果ガス排出量の推定15%を占めているため、このことにより同社の気候戦略の基盤が強化された。

世界自然保護基金 (World Wildlife Fund: WWF) の米国担当理事長兼CEO、カーター・ロバーツ (Carter Roberts) は次のように述べている。「マクドナルドのフットプリントは世界の全域を網羅しています。この発表は、世界最大級の企業であるマクドナルドの食品チェーン店網の全体におよび、科学に基づく大幅な排出削減を約束しています。また、同社は同時に、米国の数千社もの企業と共に、ウィー・アー・スティル・イン (We Are Still In) 連盟の加入を決定しています。地球が直面している気候危機を民間セクターの行動だけで完全に解決することはできませんが、このような重要な発表や、気候にまつわる協力体制は、最終的に必要とされる解決策に向けた弾みと動きを生み出しています」

この科学に基づく目標の打ち立ては、マクドナルドが有意義な変化を起こし、その良い規模を活用する「スケール・フォー・グッド (Scale for Good)」ための最新の手段である。

サイエンス・ベースト・ターゲット・イニシアティブの一組織である世界資源研究所 (World Resources Institute: WRI) の理事長兼CEO、アンドリュー・スティア (Andrew Steer) は次のように述べている。「マクドナルドは、科学的な温室効果ガス排出目標を設定した最初の外食企業になることで強力な意思を示しています。マクドナルドのリーダーたちは、企業として成長するために排出量が増えてしまうことが必然であってはならないと考えています。サプライヤーと協力してより持続可能な農業の実践を設計およびスケーリングし、廃棄物を削減することにより、マクドナルドはフランチャイズ、顧客、そして環境にとってより良い道を切り開くことができます。WRIでは、マクドナルドがビジネスモデルやバリューチェーンをリソースに制約のある世界の現実に、より良く対応する更なるチャンスを追求していくことを期待しています。より健康な消費者とより持続可能な地球を生み出せる戦略を追求する上で、同社を支援していきたいと思います」

サイエンス・ベースト・ターゲット・イニシアティブ (SBTi) は、WRI、WWF、CDP (旧名カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト (Carbon Disclosure Project)) と国連グローバル・コンパクト (Global Compact) との協力体であり、気候変動への対処に貢献するために、企業が達成する必要のある排出削減量の決定を支援している。

マクドナルドでは、牛肉業界との長年にわたるエンゲージメントを背景に、2017年に牛肉の持続可能性に関する2020年の目標を発表した。これらは、牛肉生産者および業界パートナーと協力して、牛肉生産の最も持続可能な実践内容を積極的に特定し、共有し、拡大するための次の施策を示したものである。2018年に、マクドナルドは新規の容器包装とリサイクルの目標を打ち出し、家族支援の取り組みを強化している。

マクドナルドについて
マクドナルドは、120カ国以上に37,000軒以上の店舗を構える世界有数のグローバルフードサービスリテール企業である。世界中のマクドナルドのレストランの90%以上は、地域の事業主によって独立所有・経営されている。

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