プロリンクス、新しいdna損傷応答エンハンサーであるplx038に対する追加の米国特許の許可を発表


サンフランシスコ発 , April 11, 2018 (GLOBE NEWSWIRE) -- プロリンクス (ProLynx LLC、カリフォルニア州サンフランシスコ) は、現在MDアンダーソン (MD Anderson) で実施中の第1相試験のDNA損傷エンハンサーPLX038 (PEG〜SN-38) に対して、認可通知を受けたことを発表した。PLX038は、DNA複製中にトポイソメラーゼ1 (Topo 1) を阻害して複製ストレスおよびDNA損傷を引き起こす抗癌剤イリノテカンの活性代謝物であるSN-38のプロドラッグである。新たに認められた特許出願は、プロリンクスの米国特許第8,754,19号のプロリンクスのベータ除去リンカーを用いて、プロリンクスのPEG-SN-38コンジュゲートの広範な特許を拡大している。

PLX038のようなDNA損傷剤は、DNA損傷反応 (DDR) および合成致死性の状況において、新たな重要性を持つようになった。DNA損傷による脅威に対抗するために、細胞にはDNA損傷の存在を知らせ、その修復を促進するためのメカニズムがあり、これは集合的にDNA損傷応答と呼ばれている。多くの腫瘍のように、DDRが欠損した細胞は、Topo 1阻害剤などのDNA損傷剤に対する感受性が高い。そのような薬剤は、正常細胞では忍容できるが、DDR欠損の癌細胞に対しては致命的レベルまでDNA損傷を増加させることができる。したがって、効果的なTopo 1阻害剤は、DNA修復タンパク質BRCA、ATM、ATRなどが欠損した細胞、またはPARP、ATM、ATRなどのDDR成分の阻害剤で処理された細胞など、DDR欠損細胞のDNA損傷および死亡を促進する。

プロリンクスのPLX038は、SN-38をゆっくりと放出し、腫瘍がDNA損傷剤であるSN-38に長期間曝されるようにする。さらに、腫瘍内にナノ分子が蓄積して長期間留まり、高い腫瘍内濃度で薬物を徐々に放出する。

プロリンクスのPEG〜SN-38コンジュゲートは、DDR欠陥を有するヒト腫瘍のマウスモデルおよびDDR阻害剤で処理されたヒト腫瘍のマウスモデルにおいて顕著な抗腫瘍効果を示す。例えば、BRCA1ヒト異種移植片MX-1において、単一の非毒性用量は、腫瘍の増殖を完全に阻害し、巨大な腫瘍を解消した。同様に、低用量PEG〜SN-38とPARP阻害剤との組み合わせは、腫瘍の増殖を完全に阻害し、大きな腫瘍を縮小させた。さらに、低用量のPEG-SN-38に続き、腫瘍蓄積および全身性排出を可能にする期間を置いたところ、腫瘍が反応し、低用量のPARP阻害剤による治療で腫瘍の増殖が完全に阻害されるようになった。

プロリンクスの共同創業者兼社長であるダニエル・サンティ (Daniel Santi) は次のように述べている。「PLX038は、特定のDDR欠損を有する癌細胞の選択的殺傷を強化するための、一般的な薬剤を提供する可能性があります。さらに、PLX038は、合成致死性によってDDR成分に作用する他の阻害剤の効果を増強するようであり、このような薬剤と併用できる可能性を示唆しています。」

プロリンクスについて: プロリンクス (ProLynx LLC) はカリフォルニア州サンフランシスコに拠点を持ち、小分子、ペプチド、タンパク質の半減期を延長するための薬剤送達システムの開発を行っている株式非公開のバイオテクノロジー企業である。同社はその技術を応用して候補薬の半減期を延長し、特許期限切れの医薬品の特性を改善している。月1回投与型GLP-1受容体アゴニストがプロリンクスの前臨床ポートフォリオに含まれ、PLX038は第1相臨床試験中である。同社についての詳細情報は、www.ProLynxllc.comに記載されている。

Daniel.V.Santi@gmail.com 415-552-5306 または、linda@pullanconsulting.com 805-558-0361