テリックスと日本メジフィジックスが 日本における腎癌イメージング剤に関して パートナーシップの基本合意書を締結


MELBOURNE, Australia and KYOTO, Japan and TOKYO, Aug. 16, 2018 (GLOBE NEWSWIRE) -- Telix Pharmaceuticals Limited(本社:オーストラリア メルボルン、CEO:Dr. Christian Behrenbruch、以下「テリックス」)と日本メジフィジックス株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:下田尚志、以下「日本メジフィジックス」)は、このたび、腎癌イメージング剤に関するパートナーシップの基本合意書を締結いたしましたので、お知らせします。

本合意書は、腎癌のPET(陽電子放射断層撮影)診断剤としてテリックスが開発しているTLX250に関するものです。本合意書では、日本メジフィジックスが日本におけるTLX250の独占的パートナーとなることを目指して、両社で協力してTLX250の事業性を検討します。また、短期的な目標としては、第III相臨床試験に日本人患者を含めるテリックスの計画を日本メジフィジックスは支援いたします。

テリックスファーマジャパン株式会社の最高経営責任者である西村伸太郎は、「日本メジフィジックスは日本の放射性医薬品業界のリーディングカンパニーであり、PET薬剤の安定供給において実績があり、TLX250の日本における薬事承認を目指す上で、日本メジフィジックスの経験と支援が得られることを嬉しく思っています」と述べています。

日本メジフィジックスの社長である下田尚志は、「診断と治療が融合した技術は、癌治療における個別化医療において重要性が増しており、この領域においてTLX250は最も優れた化合物の一つになることが期待されます。当社は、医療ニーズを満たす新しい製品や技術によって製品ラインアップを充実させ、社会に貢献することを目指しています。テリックスと協業することで、日本の患者さんのために新しい腎癌イメージング剤の有用性を検討できることを嬉しく思います」と述べました。

テリックス・ファーマシューティカルズ・リミテッドについて

テリックス・ファーマシューティカルズ・リミテッド(Telix Pharmaceuticals Limited:Telix)は、標的放射性医薬品又は「分子標的放射線」(MTR)を活用する診断・治療用製品の開発に注力しているグローバルバイオ製薬会社です。同社はメルボルンに本社を構え、ブリュッセル(EU)、京都(日本)、インディアナポリス(米国)で国際事業を展開しています。同社は腎臓、前立腺、脳(膠芽腫)の癌治療における重大なアンメットニーズに対する臨床段階のポートフォリオを開発しています。同社はオーストラリア証券取引所(Australian Securities Exchange)で上場されています(ASX: TLX)。
 テリックス・ファーマシューティカルズ・リミテッドの詳細情報は、http://www.telixpharma.comをご覧ください。

TLX250について

TLX250(Girentuximab)は、テリックスにより開発中のPET診断用薬剤(89Zr-Girentuximab、第III相)及び治療薬剤(177Lu-Girentuximab、第II相)です。TLX250は、炭酸脱水酵素(carbonic anhydrase 9、CA IX)に結合する抗体を基盤とした薬剤であり、CA IXは、腎癌、肺癌、食道癌などの数種の重篤な癌の細胞表面に過剰発現しています。一般的に癌におけるCA IXの発現は予後に相関しており、CA IXが高発現していると予後が悪いことが示唆されています。テリックスは、転移性腎細胞癌(renal cell cancer、RCC)、特に淡明細胞型腎細胞癌(clear cell RCC、ccRCC)の診断及び治療のためのTLX250の開発を優先的に行っています。CA IXはほとんどのccRCCで過剰発現していることが知られています。

日本メジフィジックス株式会社について

日本メジフィジックス株式会社は、住友化学株式会社とGEヘルスケア(英国)の合弁企業です。放射性医薬品のトップメーカーとして、疾病の診断・治療に有用とされる核医学診療に用いられる高品質な放射性医薬品の開発、製造、供給に取り組んでまいりました。今後も、わが国の医療のさらなる発展のために貢献を続けてまいる所存です。

日本メジフィジックス株式会社の詳細情報は、http://www.nmp.co.jpをご覧ください。



            

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