パーセプティブ・オートマタ、自動運転車の人間的直観を進化させるために、ジャズ・ベンチャーズ・パートナーズが率いるシリーズa資金調達で1,600万ドルを調達したことを発表

トヨタとヒュンダイも、同スタートアップ企業の資金調達ラウンドに参加


セッツ州サマービル発, Oct. 09, 2018 (GLOBE NEWSWIRE) -- マシン向け人間行動予測ソフトウェアの主要プロバイダであるパーセプティブ・オートマタ (Perceptive Automata) は本日、シリーズAの資金調達で1,600万ドル (約18億円) を調達したことを発表した。ジャズ・ベンチャーズ・パートナーズ (JAZZ Venture Partners) が率い、募集額以上の申し込みがあったこのラウンドには、トヨタAIベンチャーズ (Toyota AI Ventures)ヒュンダイ自動車 (Hyundai Motor Company)、および既存投資者であるファースト・ラウンド・キャピタル (First Round Capital)スロー・ベンチャーズ (Slow Ventures) も参加した。本投資により、パーセプティブ・オートマタの総資本は2,000万ドル (約23億円) になる。

この資金調達ラウンドでは、マシンが人間の行動を予測するという課題の解決に取り組むという共通のビジョンを持つ投資家が結集した。リード投資家であるジャズ・ベンチャー・パートナーズ (JAZZ Venture Partners) は、神経科学とデジタル技術の交差点で働く世界一流のチームを支援しており、マシンに人間的な直観力を与えることに対するパーセプティブ・オートマタのアプローチは、まさにジャズ・ベンチャー・パートナーズの目的に合致している。

パーセプティブ・オートマタのソフトウェアは、自動運転車両に、人間や歩行者、サイクリスト、他の運転者の心理を理解する能力を与える。自動運転車両が、人間が主体となっている道路環境において、安全に、スムーズに、かつ予測可能に運転するためには、この能力が必要とされている。同社は、そのソフトウェアを顧客やパートナーのADASおよび自律駆動システムと統合している。

パーセプティブ・オートマタは、人間の運転者が他者の人間の心理を理解する方法を特徴づける目的で、行動科学技術を駆使し、その能力を身に付けさせるためにディープラーニングモデルのトレーニングを行う。これらの高度なディープラーニングモデルは、歩行者、サイクリスト、および他の運転者の意向、意識、その他の心理状態の特徴に関して、リアルタイムのデータを出力する。次に、自律走行システムは、データを評価し、例えば立ち止まっている歩行者が自動車両の前を横切ることを望んでいるかどうか、自動運転車の前にいるサイクリストが左に曲がりたがっているかどうか、他の車が車線変更しようとしているかなどを理解できる。

ジャズ・ベンチャー・パートナーズの共同設立者およびゼネラルパートナーであるジョン・ハリス (John Harris) は次のように述べている。「ロボットシステムに直面しているこの主な課題を解決するには、現在この他の方法はないと考えており、人間の心理を理解するAIの開発において行動科学的アプローチを取っている企業に投資することを極めてうれしく思っています。」長年にわたり高度に規制された業界で事業を展開してきた企業を構築・運営してきた経験が豊かなハリスは、パーセプティブ・オートマタの取締役会メンバーとなる。また、既存の投資家であるファースト・ラウンド・キャピタル (First Round Capital) も取締役会オブザーバーとして就任する。

トヨタ初の独立型ベンチャーキャピタル会社であるトヨタAIベンチャーズ (Toyota AI Ventures) は、人工知能によって自律車両の安全性を高め、人間の生活の質を向上させることに全力を尽くしている。シリコンバレーに拠点を持つトヨタAIベンチャーズの創立者兼マネージングディレクターのジム・アドラー (Jim Adler) は次のように述べている。「道路を利用する人間との意思疎通とインタラクションが行えなければ、自律型車両を有意義な規模で安全に配備することはできません。「その技術は自動運転車の普及に不可欠であり、パーセプティブ・オートマタのチームを後押しできることを楽しみにしています。」

韓国最大の自動車メーカーであるヒュンダイ自動車 (Hyundai Motor Co.) は長年にわたり自律システムに取り組んでおり、オーロラ (Aurora) や百度 (Baidu) などの企業と提携して技術の開発と製品化を行っている。ヒュンダイ自動車の企業向けベンチャーおよびオープンイノベーション事業である、ヒュンダイ・クレードル (Hyundai CRADLE) のバイスプレジデントであるジョン・スー (John Suh) は次のように述べている。「パーセプティブ・オートマタでは、自動運転のエコシステムを進歩させる自律型車両やロボットに適用できる重要な人工知能を開発しています。パーセプティブ・オートマタの取り組みについて初めて知ったときに大きな期待を感じました。このチームの取り組みをサポートできることを楽しみにしています。」

パーセプティブ・オートマタの共同設立者兼CEOであるシド・ミスラ (Sid Misra) は次のように述べている。「私たちが解決しようとしているマシンにおける問題の重要性、およびそのための当社のアプローチについて投資家の方々にご理解いただいていることを大変うれしく思っています。リード投資家であるジャズ社は、規制対象の業界で成功する企業を構築する経験が豊富で、私たちと同様に、行動科学とコンピュータサイエンスの交差点にも焦点を当てています。パーセプティブ・オートマタの顧客データに直接アクセスすることはできませんが、トヨタとヒュンダイは、極めて大きな効果を自動車業界および自律運転システムの体験に貢献しています。また、自動車産業以外におけるロボティックシステムに対する長期的な関心も当社と共有しています。」

資金調達は、世界市場向けのパーセプティブ・オートマタの人間的直感AIソフトウェア開発をさらに高度なものにするエンジニアリング人材を採用し、同社の製品開発および顧客導入チームを発展させていくためにも使用される。

パーセプティブ・オートマタについて
パーセプティブ・オートマタ (Perceptive Automata) では、高度に自動化された車両 (L2/3) および完全自律型運転システム (L4/5) の大規模な展開を安全に達成するために車両が人間の行動を予測し理解できるようにするという、自律運転における最も難解な問題に取り組んでいる。パーセプティブ・オートマタは、自律システムが人間の反応を予測できるようにし、歩行者、サイクリスト、および他のドライバーの周りを安全かつ円滑にナビゲートすることができるようにする。自律システムが人間中心の道路環境に安全かつシームレスに統合され、自動モビリティサービスの乗客にスムーズな乗車体験を提供できるようにすることが不可欠である。パーセプティブ・オートマタについて詳しくは、以下を閲覧されたい。www.perceptiveautomata.com

ジャズ・ベンチャー・パートナーズについて
ジャズ・ベンチャー・パートナーズ (JAZZ Venture Partners) では、人間のパフォーマンスの境界を広げ、生活、学習、仕事、遊び、そして世界の経験を向上させることができる企業に投資している。同社では、拡張現実、没入型ゲーム、人工知能、機械学習、クローズドループ・ヒューマン・コンピュータ・システムなど、人間の経験にますます大きな影響を及ぼしている最先端の神経科学とデジタル技術の交差点での革新を目指している。ジャズのポートフォリオ企業は、健康、心身の健康、加速学習、トレーニング、スポーツ、エンターテイメント、エンタープライズなど、幅広い市場で人間の可能性を広げている。ジャズ・ベンチャー・パートナーズについて詳しくは、以下を閲覧されたい。www.jazzvp.com

トヨタAIベンチャーズについて
トヨタAIベンチャーズ (Toyota AI Ventures) は、シリコンバレーに本社を構えるトヨタ研究所 (Toyota Research Institute: TRI) の子会社であり、世界各地の有望なスタートアップ企業に投資している。同ファンドは、人工知能 (AI)、ロボット工学、自律型モビリティ、データ、およびクラウド技術のソリューションなどを開発し、AIを通じて人間の生活の質を改善するという同社のミッションを共有している企業に注力している。トヨタAIベンチャーズについて詳しくは、以下を閲覧されたい。www.toyota-ai.ventures

ヒュンダイ・クレードルについて
ヒュンダイ・クレードル (Hyundai CRADLE) は、「Center for Robotic-augmented Design in Living Experiences (生活経験の中でロボットによって補強されるデザインのセンター) 」である。クレードルでは、ヒュンダイ自動車グループの中心的自動車事業を強化し、陸運やその他の運輸を改善するという目標を掲げ、新規市場や関連市場に参入している。同社は、ヒュンダイクレードルのイノベーションをコンセプトをグローバルに拡大する計画である。ヒュンダイ・クレードルについて詳しくは、以下を閲覧されたい。www.cradleinc.com

報道関係者向け問い合わせ先
レイチェル・チビダキス (Rachel Chibidakis)
press@perceptiveautomata.com