Sanifitがスペインのバイオテクノロジー企業のプライベート資金調達最高額となる7220万ユーロ(8090万ドル)を調達


Sanifitがスペインのバイオテクノロジー企業のプライベート資金調達最高額となる7220万ユーロ(8090万ドル)を調達

  • 資金調達により、希少薬指定リード医薬品候補SNF472の開発を前進させ、カルシフィラキシーを治療するための極めて重要な第III相試験が進展

            -スペインの投資家Caixa Capital Risc主導のラウンド

  • 既存株主から成る国際コンソーシアムに加え、新たな投資家であるColumbus Venture PartnersとAlta Life Sciencesが資金を支援

スペイン・パルマおよび米国サンディエゴ、2019626 – 進行性血管石灰化障害の治療に傾注する臨床段階のバイオ製薬企業であるSanifitは本日、総額7220万ユーロ(8090万ドル)のプライベート資金調達を完了したことを発表しました。

この資金調達は、スペインのCaixa Capital Riscが主導するシリーズDラウンドにおける5520万ユーロと、最近行われた1700万ユーロの転換社債による資金調達からなります。この資金調達は、スペインのバイオテクノロジー企業のプライベート資金調達として最高額となり、Lundbeckfonden Ventures(デンマーク)、Ysios Capital(スペイン)、Forbion Capital Partners(オランダ)、Gilde Healthcare(オランダ)、Andera Partners(フランス)、その他数名の個人投資家など既存株主から成る国際コンソーシアムに加え、新たな投資家であるColumbus Venture PartnersとAlta Life Sciencesが支えました。

またSanifitは、Alta Life Sciencesの代表Guy Paul Norhaと、Columbus Venture Partnersの代表Damià Tormo が、非業務執行取締役としてSanifitの取締役会に直ちに加わることを発表しました。

Sanifitは今回の資金調達により、カルシフィラキシーとも呼ばれる尿毒症性細小動脈石灰化症(CUA) を治療するための当社のリード医薬品候補SNF472の臨床開発を前進させることが可能になります。カルシフィラキシーはまれな破壊的疾患で、皮膚および脂肪組織の小血管を遮断する重度の心血管石灰化のため、本疾患の1年死亡率は55%となっています。

第II相試験において、SNF472はカルシフィラキシス患者のプライマリーエンドポイント、セカンダリーエンドポイントをともに満たし、FDAとEMAの両当局より、カルシフィラキシーの治療を目的とした希少薬の指定を受けています。Sanifitは現在、欧州および米国でSNF472の極めて重要な第III相試験の準備を進めており、2019年第4四半期に開始を予定しています。

SanifitJoan Perelló 最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「この資金調達の成功は、進行性血管石灰化障害、特にカルシフィラキシスに関連した衰弱状態にある患者を支援するという当社の技術と使命の重要な裏づけであると考えています。私たちは、スペインおよび欧州全域における数多くの高い評価を得ている医療投資家からの支援を大変喜ばしく思います。GuyとDamiàを取締役会に歓迎します。この資金を活用してSNF472の臨床における進歩を継続していく上で、彼らの経験と洞察は非常に貴重なものとなるでしょう。私たちは、カルシフィラキシス患者を対象とした極めて重要な第III相試験の最終計画を年内に開始することを期待しています。」

Caixa Capital Risc会長でCriteriaCaixaCEOであるMarcelino Armenterは、次のように述べています。「この注目に値するプライベート資金調達ラウンドは、スペインで最大のものであり、同国で成長しているヘルスケアのエコシステムを代表しています。Sanifitが革新的で潜在的に人生を変える資産を臨床から市場の承認へ、そして最終的に患者へと発展させていく中で、私たちはSanifitの支援を継続していきます。」

現在、SNF472はまた、第2b相概念実証試験CaLIPSOで評価中です。この試験では、血液透析患者における心血管石灰化(CVC)の進行を低下させるSNF472の効果を評価します。2019年第4四半期に評価結果が公表される予定です。心血管石灰化が加速すると、末梢動脈疾患や心血管疾患など、その他の石灰化関連疾患につながるため、同社にとっては短期的な機会となります。

報道機関からのお問い合わせ:

Sanifit
Joan Perelló, CEO
Antonio Jiménez, 事業運営担当副社長

Consilium Strategic Communications
Amber Fennell, Chris Welsh, Nick Brown
Tel: +44 (0) 20 3709 5700
Email: sanifit@consilum-comms.com

SNF472について

SNF472(myo-イノシトール六リン酸六ナトリウム塩)は静脈内投与製剤で、石灰化に関連した心血管疾患を患う血液透析患者に対する新規の作用機序を持っています。SNF472は、4種類の臨床試験を通して、200名以上の患者と健康なボランティアにおいて、忍容性が良好であることが示されており、心血管石灰化沈着物の主成分であるヒドロキシアパタイト結晶の成長部位に結合することにより、異所性石灰化の発生と進行を阻害します。SNF472は透析患者におけるカルシフィラキシーの治療のために開発が進められ、EMAとFDAの両当局より、カルシフィラキシーの治療を目的とした希少薬の指定を受けています。SNF472は病的な心血管石灰化の進行を選択的に阻害し、これらの未充足医療ニーズに対する革新的ソリューションとなります。

Sanifitについて
Sanifitは石灰化障害に焦点を当てたバイオ製薬企業です。当社は2007年、バレアレス諸島大学のスピンオフとして創設されました。2016年には米国サンディエゴに拠点を持つ子会社を設立し、同国で事業を拡大しました。同社の主要資産であるSNF472は、カルシフィラキシスを対象とした第II相概念実証試験に成功し、きわめて重要な第III相試験に向けて準備中です。同社はまた、SNF472が心血管石灰化進行の減少に及ぼす影響を評価するための第IIb相概念実証試験を検討しており、2019年第4四半期に結果が出る見通しです。Sanifitは、2019年半ばのシリーズD資金調達6180万ドル(5520万ユーロ)を含め、約1億3000万ドルを調達しています。詳細についてはwww.sanifit.comをご覧ください。

Caixa Capìtal Riscについて
CriteriaCaixaのベンチャーキャピタル運用会社であるCaixa Capital Riscは、高い潜在成長力を持つ革新的な企業に出資および参加型ローンを提供する投資会社です。Caixa Capital Riscは10年以上の経験を持ち、新興企業に投資しています。同社の投資はICT、医療技術、産業の3つの分野に集中しています。

現在、Caixa Capital Risc は8つの投資ビークルを通して、スペインおよびポルトガルの革新的な企業において2億1500万ユーロ以上を運用しており、180社のポートフォリオを有しています。

Caixa Capital Riscは、ライフサイエンス分野を通じて、デバイスおよび診断・治療のためのソリューションの開発に基づくプロジェクトを持つ医療技術およびバイオ製薬分野において、初期段階にある革新的な企業に投資しています。現在、Caixa Capital Riscは24社のポートフォリオを有し、ライフサイエンス部門で8500万ユーロを運用しています。

Columbusについて
Columbus Venture Partnersは、スペインの投資管理会社で、バイオテクノロジー、製薬、ヘルスケア業界において、高い成長機会を持つ初期段階にある企業に焦点を当てた投資戦略を展開しています。同社の専門家チームは、科学、医療、ビジネスに関する確固たる知識と、企業の設立や投資に関する豊富な経験を組み合わせ、成長を加速させています。2017年に設立されたColumbusは、マドリード、バレンシア、サンセバスチャンにオフィスを構え、Columbus Innvierte Life Science FundとColumbus Life Science Fund IIの2つのファンドを通じて1億1700万ユーロの資産を運用しています。

Altaについて
Alta Life Sciencesはバルセロナに本社を置くベンチャー・キャピタル投資会社で、ALSS I FCRファンドの投資顧問を務めています。同ファンドは、バイオテクノロジー、医療機器、診断、ゲノミクス、デジタルヘルスといったライフサイエンスのあらゆる分野において、シードファイナンスから商業成長まで、あらゆる成長段階にある企業に投資を行っています。Altamar Private Equity SGIICは、国際的なプライベート・エクイティやその他のオルタナティブ資産の運用を行う独立系大手企業で、ALSS I FCRの運用会社です。


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