ジョンソン・マッセイのメタノール技術、世界最大の1系列メタノール工場に採用


ロンドン発 , Aug. 05, 2020 (GLOBE NEWSWIRE) -- 大規模メタノール工場の設計とライセンス認可に関する専門知識を有する、持続可能なテクノロジーの世界的リーダーであるジョンソン・マッセイ (JM: Johnson Matthey) は、新たなライセンス契約を発表した。  JMは、中国のネイカ・バオフォン・エナジー・グループ (Ningxia Baofeng Energy Group: 寧夏宝豊能源集団股分有限公司) により、中国の寧夏回族自治区銀川近郊にある石炭からのオレフィン製造 (Coal to Olefins) 複合施設で、3番目のメタノール合成プラントのライセンサーに選ばれた。  同メタノールプラントの生産能力は7200 mtpdの設計で、完成すると世界最大の1系列メタノールプラントとなる。

この契約の下、ジョンソン・マッセイはライセンサーとなるほか、サプライヤーとして関連のエンジニアリング、技術審査、稼働支援、触媒および機器を提供する。JMメタノールプラントでは、合成ガスをフィードとして取り込み、特許取得済みのSeries LoopでJMラジアルスチーム発生コンバーターを利用する。JM触媒と共に、同プラントは下流のオレフィン生産に使用する生成物として安定化メタノールを生産するため、エネルギー効率向上のほか、OPEX (営業費用)、CAPEX (設備投資額)、排出量の削減も実現する。 

このプラントが稼働を開始すると、中国ではJM 8番目の営業ライセンスを受けた生産能力5500 mtpd超のプラントとなる。また、ネイカ・バオフォン・エナジーからライセンス許諾を受けた3番目のJMメタノール設計となる。  このライセンス許諾は、2020年5月に稼働を開始した6600 mtpdのバオフォンメタノール合成ユニット、2014年に稼働を開始した初の4450 mtpdのメタノール合成ユニットに続くものである。今回の許諾は、この重要な成長市場でのJMの技術的リーダーシップに対するバオフォンの評価を示すもので、大規模メタノール生産展開に対するジョンソン・マッセイの熱心な取り組みの証である。

「当社は、ネイカ・バオフォン・エナジーと継続的に協業できることをとても光栄に思っています。これは、JMの工学専門知識に対する信頼と、大規模メタノールプラントの設計と展開を支援する当社の能力を証明するものです。」と、ジョンソン・マッセイのマネージングディレクターであるジョン・ゴードン (John Gordon) は述べている。「わずか6年間に、両社の強力なパートナーシップを通じて、2つの大規模プラントが稼働を開始して生産量増を実現し、世界最大規模の3番目のプラントが稼働を控えているという素晴らしい成果に満足しています。  両社による次期の野心的提携に期待するとともに、世界クラスのプロジェクト成果を達成すべく、水準を引き上げていきます。」

ジョンソン・マッセイは、クリーンで健康的な世界を実現する科学の世界的リーダーである。200年以上にわたって、イノベーションと技術的ブレークスルーに継続的に取り組み、顧客製品の性能、機能、安全性の向上を実現している。同社の科学は、輸送時の排出量削減、製薬、化学処理などの分野で世界的に影響を与え、地球の天然資源を最も効率的に利用している。現在、ジョンソン・マッセイの14,000人を超えるエキスパートが、顧客およびパートナーのネットワークと連携して、世界に実質的な変化をもたらしている。詳しくは、www.matthey.comを閲覧されたい。

Inspiring science, enhancing life (科学からのインスピレーション、より良い生活)

ネイカ・バオフォン・エナジーは2005年に設立され、石炭からのオレフィン製造 (Coal to Olefins) で現在、中国最大の民間企業である。同社は、上海証券取引所 (株式コードSH.600989) で上場している。同社の生産拠点は、中国北西部の国家エネルギー&化学拠点である寧動エネルギー化学ベースにあり、「石炭が豊富で石油とガスが乏しい」中国のエネルギー利用状況に依存している。同工場は現地の石炭資源を最大限に活用して、14,000エーカーの寧動化学複合施設内に「石炭 – コークス – メタノール – オレフィン – ファインケミカル」の製品チェーンを構築している。同複合施設は現在、年間ポリオレフィン1,200 kt、メタノール4,000 kt、コーキング4,000 kt、ファインケミカル780 ktを生産しており、最も統合された環境にやさしい石炭原料による材料産業のトップ企業である。バオフォンは、ポリオレフィンを重点として、現代の石炭化学産業に新エネルギーを取り入れ、現代の石炭化学分野で他社に先駆けて改善を実現している。

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アラン・インガム (Alan Ingham)JM商用ライセンス担当マネージャー+44 20 7957 3148
ジェニファー・レニック (Jennifer Rennick)JMマーケティングリード+1 732 223 4644
チャン・ヤンヤン (Zhang Yuanyuan)ネイカ・バオフォン・エナジーの報道関係者向け問い合わせ先+86 13301101975