更新版 -- 職場の安全プロセスの意向と実施の間には依然として隔たりがある - Spheraの2021年版安全性報告書

安全性が企業文化の一部になってはいるが、安全性改善策を実施するための明確なロードマップが企業にないことが、Spheraの新しい安全性報告書のデータで明らかになった。


シカゴ発, Oct. 30, 2021 (GLOBE NEWSWIRE) -- ほとんどの企業は企業文化を構成する要素の1つに安全性の重視を挙げているが、プロセスの安全性と個人の安全性を向上させるには、まだ克服すべき課題があることが、Spheraの新しい安全性報告書によって明らかになった。

環境、社会、ガバナンス (ESG) のパフォーマンスおよびリスク管理ソフトウェア、データおよびコンサルティングサービスの世界的大手プロバイダーであるSphera®は、リスク、プロセスの安全衛生、安全性の専門家およそ350人を対象に調査を実施した。安全性の重視が会社の企業文化の1つになっていると回答したのは全体の75%だったが、安全性改善策を実施するための明確なロードマップがあると回答したのはわずか40%という結果だった。

安全性は、あらゆる堅牢な組織の基盤であり、ESGの重要な構成要素である。Spheraの安全性報告書によると、安全性を重視する文化を醸成することは、規制順守と同程度重要であり、安全性改善を推進する優先順位に影響を与えているとのことである。調査の回答者は、安全性改善の重要な推進要素の上位3つに、業務上および重大事故の危険性 (MAH) リスク影響の削減 (60%)、規制順守 (48%)、会社および取締役会の優先度 (37%) を挙げている。

従業員が直面する、安全上の危険要因に対する雇用者の意識がコロナ禍で高まっている。1/4以上 (27%) が、一元管理された安全衛生プロセスの採用が遅れていると回答している。 

Spheraは5年間にわたり、待望のプロセス安全管理/業務リスク管理 (PSM/ORM) 報告書を作成し、プロセスの安全性と業務リスクの管理における業界のトレンドを調査してきたが、2021年の報告書では、安全性に関する全体的な展望を拡張して、衛生と安全性も含めている。労働安全衛生分野の企業は特にプレッシャーを感じてきたが、業界を問わずどの企業も、労働者の安全を確保するために、常に構造的な調整を行う必要がある。

SpheraのCEO兼社長のポール・マルシュカ (Paul Marushka) は次のように述べている。「非常に短期間で安全性とリスク管理プロセスのバランスが崩れることが、コロナ禍で明らかになりました。安全性はあらゆる面で、回復力と持続可能性に優れたビジネスモデルを生み出します。ESGの目標が非常に重要な時代においては特にそうです。効果的な安全文化と効率的な安全プロセスは、労働者の健康と業績向上に寄与します。ただし、安全性と業績をどうリンクさせるかという点には依然として隔たりがあり、データ、ソフトウェア、専門知識の全体で、より包括的な手法が必要とされています。」

その他に分かったこと:
今年の調査では、安全性にとって非常に重要なメンテナンスと検査を計画的に実施する上での主な障害として、リソースが限られていると回答した人が51%、優先順位が競合していると回答した人が43%、十分な予算がないと回答した人が31%だった。この主要な指標は、安全性を向上させ、事故を減らすうえで障害となっている根本的な問題であり、安全性に関する意向とその実施との間に隔たりがあることになる。 

Spheraの安全性報告書で、縦割りの組織全体にわたり、リスクの全領域に対応するリスク監視業務を実施するには、まだやるべき作業があることが判明した。さらに、回答者の半数以上 (56%) が、重要な安全対策/障壁 (例: 封じ込めおよび構造的完全性の欠如) を依然として手作業で追跡していると回答し、安全対策をリアルタイムで監視していると回答したのはわずか19%だった。コロナ禍で、プロセスと労働者の安全性の関連性が高まり、安全性とリスク管理を総合的に把握する必要性が高まっている。

安全性に関する調査について
Spheraは、世界各地の幅広い分野の業界の、リスク、プロセス安全性、安全衛生の専門家349人を対象に調査を実施し、2021年版安全性報告書向けに安全基準を評価した。製造業、石油・ガス、化学品/石油化学、エネルギー、建設、プロフェッショナルサービス、政府機関など、世界各地の複数の業界から回答を得た。

Spheraについて
Spheraは、環境、社会、ガバナンス (ESG) のパフォーマンスおよびリスク管理ソフトウェア、データおよびコンサルティングサービスの世界的な大手プロバイダーであり、環境、健康、安全と持続可能性 (EHS&S)、業務リスク管理、製品スチュワードシップに注力している。Spheraについて詳しくは、www.sphera.comを閲覧されたい。また、同社をLinkedInでフォローされたい。

報道関係者向けの問い合わせ先/レポート全文のリクエスト先:
Sphera、マーケティングおよびコミュニケーションズ担当マネージャー、デニス・ジョーンズ (Denise Jones)、djones@sphera.com