タコニック・バイオサイエンシズ(Taconic Biosciences)、アジア太平洋地域でrasH2発がん性試験システムのアクセスを改善

4方法による流通提携で、インドと中国にクオリティと一貫性のあるrasH2供給を実現し、全世界のお客様の利便性を高める


ニューヨーク州レンセリア発, March 21, 2022 (GLOBE NEWSWIRE) -- 創薬動物モデルソリューションの提供における世界的なリーダー企業であるタコニック・バイオサイエンシズ (Taconic Biosciences) は、インドと中国におけるrasH2マウス発がん性試験システムの販売代理店としてそれぞれNomura Siam International Co., Ltd. (NSI)および株式会社野村事務所(NJI)と契約を締結した。この販売体制で、アジア太平洋地域で急成長中の製薬企業のrasH2の利便性が大幅に改善される。

rasH2遺伝子導入マウスモデルは、世界の規制当局が承認し、商業生産が容易である唯一の短期(6ヶ月)発がん性試験システムである。実験動物中央研究所(CIEA)が考案したrasH2モデルは、2年間の発がん性バイオアッセイの代用として広く使用されており、Russell & Burchの3Rの考え方に沿う、より迅速かつ正確な試験システムである。タコニック(Taconic)および日本クレア(CLEA)は、2006年以来北米やヨーロッパ、アジアで有効一貫性のあるrasH2マウスを供給してきたが、インドおよび中国においては限りがあった。インドおよび中国における創薬開発が活性するに伴い、米国食品医薬品局(FDA)や欧州医薬品庁(EMA)、現地当局が承認した発がん性試験アッセイの利用は欠かせなくなっている。

新契約により、NSIはインドにおける販売代理店、NJIは中国における販売代理店となる。これら販売代理店2社により、インドと中国に所在する利用者への取引過程が大幅に簡易化される。NSIとNJIは日本、デンマーク、米国に所在する日本クレア(CLEA)およびタコニック(Taconic)の生産コロニーを利用してお客様の需要に応え、研究者が容易に利用できるようにする。タコニック(Taconic)、日本クレア(CLEA)、実験動物中央研究所(CIEA)は、これらのコロニーを綿密にモニタリングし、陽性対照化合物を用いた機能試験を定期的に実施して医薬品の安全性評価に重要な性能を保証する。またこれにより日本クレア(CLEA)とタコニック(Taconic)は、rasH2の世界的な使用状況やニーズを把握して、全世界的な需要に合わせて生産体制を整えられるようになる。

タコニック(Taconic)の商用製品担当ヴァイスプレジデント、マイケル・セイラー博士(Dr. Michael Seiler)は、「rasH2モデルは、新薬の発がん性評価において素晴らしい価値を発揮し、遺伝子導入技術の可能性を実現した。このシステムが世界中で採用されていることはスピード、特異性、トータルコストの面における優位性の証明だ」と述べる。

実験動物中央研究所(CIEA)の野村龍太理事長は、「この歴史的な提携により、すべての国のお客様がrasH2発がん性試験システムをフルに利用できるようになった。この提携で、世界中のすべてのお客様が、要望通りかつ最小限の遅延でrasH2を受け取ることができる可能性が大幅に高まり、より早く試験を実施できるようになり、最終的には命を救う新薬を速く市場に送りだすことに貢献することができる」と述べた。

rasH2マウスの詳細は、電話1-888-TACONIC (888-822-6642) (米国)、+45 70 23 04 05 (ヨーロッパ)、またはメールinfo@taconic.comにて問い合わせされたい。

タコニック・バイオサイエンシズについて

タコニック・バイオサイエンシズ (Taconic Biosciences) は、遺伝子組み換え操作を行った齧歯類モデルおよびサービス分野において、完全認可を受けているグローバルリーダーである。1952年に創立された同社は、世界各地の貴重なリサーチモデルの取得、カスタム生成、繁殖、事前コンディショニング、試験、流通を支援するための最適な動物ソリューションを提供している。遺伝子組み換え操作を行ったマウスモデルやラットモデル、マイクロバイオーム、がん免疫療法用マウスモデル、統合型モデル設計・繁殖サービスが専門である。米国およびヨーロッパにサービスラボと繁殖施設を擁し、アジアにおける流通取引関係も維持しており、世界のほぼどこにでも動物モデルを提供できるグローバルな出荷体制を備えている。

実験動物中央研究所(CIEA)について

実験動物中央研究所は1952年に設立され、動物実験を基本として医療・医学に貢献することを目的とした民間かつ独立した研究所である。

日本クレア(CLEA)について

日本クレア株式会社は人間の健康、福利、環境を見据えたバイオサイエンス研究および発展を支えるために実験動物および実験動物用飼料、飼育器具を扱うトータルシステムサプライヤーとして1965に設立された。

日本クレア(CLEA)は日本に4つの繁殖施設、タイに合弁施設および日本の富士山のふもとに技術サービスセンターを擁している。

Nomura Siam International Co. Ltd. (NSI)について

Nomura Siam International Co. Ltd.はタイ、バンコクに拠点を置き、日本クレア(CLEA)および野村事務所と合弁で2012年に設立され、実験動物分野におけるワンストップサービスを提供する。NSIはワンストップサービスのサプライヤーとして実験動物の販売だけでなく、飼育、実験用機器、飼料、敷料などの関連製品を幅広く取り扱い、また前臨床研究のコンサルティングや実験動物用施設の設計などを行う。

株式会社野村事務所(NJI)について

1933年に石油関連事業のために設立され、石油精製触媒、特殊素材、プラスチック容器、スペシャリティケミカル、ライフサイエンスなどの分野で独自かつ明確な特徴を持つ製品を扱うべく多角化された。ライフサイエンス分野においてNJIとNSIは10年以上前から中国、韓国、タイ、シンガポール、インドネシア、マレーシアなどの海外市場に実験動物や各種実験動物を供給しており、最近ではタコニック・バイオサイエンシズ(Taconic Biosciences)と提携し、インドにも供給を行う。

報道機関向けの問い合わせ先:

Aidan Bouchelle
Associate Director, Marketing Operations
518-949-7598
Aidan.Bouchelle@taconic.com