サビン・ワクチン・インスティテュート、ワクチンの信頼性向上のために1,000万ドル (約10億5,800万円) の助成金を獲得

グローバルで推進する新規の「ワクチンの受容および需要喚起」イニシアティブを支援するための3年間の助成金


ワシントン発, March 13, 2020 (GLOBE NEWSWIRE) -- サビン・ワクチン・インスティテュート (Sabin Vaccine Institute、略称「サビン」) は本日、同組織がワクチン受容を促進するため、3年間で1,040万ドル (約10億5,800万円) の助成金を受け取ったことを発表した。2019年、世界保健機関 (WHO) は、世界の健康にとっての10大脅威の1つとして、ワクチン接種が可能であるにもかかわらず、接種を躊躇したり、拒絶したりするワクチン忌避を指摘した。

国民慈善信託 (National Philanthropic Trust) の助成金による資金調達により、サビンの新たな「ワクチンの受容および需要喚起 (Vaccine Acceptance and Demand) 」イニシアティブが開始され、いくつかのプログラム領域の支援が行われる予定である。具体的なプログラムとしては、ワクチンおよび免疫についてのメディアおよび医療関係者の教育、ワクチンの受容と忌避を理解するためのコミュニティレベルの社会学的かつ行動学的調査の支援、ワクチン接種の判断におけるソーシャルメディアの影響力の理解促進などが挙げられる。

サビン・グローバル・イミュニゼイション (Sabin Global Immunization) 会長、ブルース・ジュラン (Bruce Gellin) は次のようにコメントしている。「ワクチン忌避は、世界の健康にとってのリスクを生み出しており、早急な対応が必要です。ワクチンついての情報の不足や誤情報によって、世界的な麻疹の再流行に見られるように、世界各地のコミュニティで毎日命を落とす人がいます。免疫プログラム、政策および研究の中心に位置するサビンの役割の一環として、各地域の研究者や各国の免疫プログラム、その他のグローバルな保健機関と連携して、こうした危険な傾向に歯止めをかけるために関係者が必要なエビデンスを収集し、リソース、人脈、そして情報を提供していきます。」

サビンCEO、エイミー・フィナン (Amy Finan) はこう語っている。「サビンの過去の実績の上に構想された新たな「ワクチンの受容および需要喚起」イニシアティブは、メディアや医療関係者にワクチンに関する信頼できる情報を提供すると同時に、ソーシャルメディアと社会学的・行動学的研究を通じて、ワクチン受容の意思決定について理解を深めるための取り組みの奥行きと幅をさらに拡大することになるでしょう。私たちの最終目標は、ワクチンへの信頼度を高め、患者の皆さんが安心してワクチンを受け入れ、自分自身の健康だけでなく、家族やコミュニティの健康を守れるようになることです。」

サビンの「ワクチン受容および需要喚起」イニシアティブでは、相互に関連する3つの優先事項に注力する:

免疫の推奨者を通じてメディアや医療関係者を支援することで、免疫の重要性および価値を伝え、ワクチンに関する誤情報を一掃する。今回の調達資金は、サビンの既存プログラムも拡張して、オンラインリソースやツール、対面方式のワークショップ、知見を持つ免疫関連の専門家へのアクセスを介した、正確かつタイムリーな免疫情報の提供を可能にする。

-  成功を収めたパイロットに続いて、発展途上国の研究者の支援プログラムを起ち上げて、研究助成金および能力開発アクティビティにより、社会学的・行動学的介入を通してワクチンの受容状況を改善する。この取り組みでは、サビンの既存のワクチン受容研究ネットワークを活用する。

-  ワクチン受容の増大という目標の下、ソーシャルメディアの研究者と連携し、優先順位とテスト介入を定義することにより、ワクチン接種の決断に対するソーシャルメディアの影響力を理解する。

サビン・ワクチン・インスティテュートについて
サビン・ワクチン・インスティテュート (Sabin Vaccine Institute) は、ワクチンの普及に取り組み、ワクチンの研究開発を強化し、ワクチンに関する知識と革新を推進する世界有数の組織である。パートナーシップを通じてワクチンの可能性を拡大するサビンは、資金提供者、イノベイター、推進者、実践者、政策立案者、公的関係者などからなる強固なエコシステムを構築し、回避可能な疾病からの解放というビジョンを追及している。20年以上の活動実績を誇る非営利団体であるサビンは、現在も、地球上のあらゆる地域、階層の人たちが公平にワクチンの恩恵を得られるようになるためのソリューションの確立に取り組んでいる。サビンでは、世界を変えるワクチンの力を信じている。詳しくは、sabin.orgを参照するか、Twitterのアカウント、@SabinVaccineをフォローされたい。

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