ADATAとバイウィン、イノグリットのRainer SSDコントローラーチップを採用

M.2フォームファクターで7GB/sを超えるSSDスループットを実現


カリフォルニア州サンノゼ発, Jan. 17, 2020 (GLOBE NEWSWIRE) -- 最先端のストレージコントローラーテクノロジー分野での躍進著しいイノグリットコーポレーション (InnoGrit Corporation) は、同社のRainer PCIe (IG5236) コントローラーが、ADATA社のXPB Sage、およびバイウィン社 (Biwin) のNW200に採用されたことを発表した。これらはいずれも、M.2 2280フォームファクターのPCIe Gen 4 NVMe SSD製品である。Rainer SSDコントローラーは、Gen 3 SHASTA、SHASTA+、Gen 4 Tacoma製品などのイノグリットの最先端SSDコントローラーチップシリーズの新製品である。

AnandTech誌とTom’s Hardware誌は、イノグリットのRainerコントローラーを、現時点で市場に流通している既存のSSDをはるかに凌ぐ最新世代の製品として評価し、ハイエンドおよびエントリーレベルのデータセンター市場がそのターゲットになるとしている。Rainerは、TSMCの12nm FinFETプロセスで製造された最初のSSDコントローラーである。Rainerには8つのNANDチャネルがあり、次世代NANDとしては十分な最大1,200MT/sの速度で動作し、最大16TBのストレージをサポートできる。Rainer対応SSDは、7GB/sを超えるシーケンシャルリード速度、6GB/sを超えるシーケンシャルライト速度を達成し、PCIe 4 x4インターフェイスの要件を満たしている。Rainerにはさらに、マルチ名前空間のサポートやSR-IOV仮想化などのエンタープライズ向けの機能が追加されている。一方、50mW以下でのアイドル状態や2mW未満でのスリープ状態など、クライアント向けの電源管理機能も引き続きサポートする。

「SSDコントローラーとしてイノグリットのRainer (IG5236) を使用するADATAのXPG Sage SSDが、7GB/sというマイルストーンをクリアしたことに興奮を抑えきれません。この新しいADATAの製品は、現行のPCIe 4.0 SSDを上回る圧倒的なスピードとIOPSの向上を約束します」と、ADATA社長、シャーリー・チェン (Shalley Chen) 氏は述べている。「私たちはイノグリットとの提携関係に満足していますし、コンピューティング市場とゲーム市場にクラス最高のパフォーマンスを提供するというビジョンを共有しています。」

「ストレージデバイスからのスループットは、常にコンピューターシステムにおけるボトルネックでした。Gen 4 PCIe NVMe SSDのスループットは、Gen 3 PCIe NVMe SSDの2倍で、システム全体のパフォーマンスの向上に大きく貢献しています」と、バイウィン、エンジニアリング部門VPのラリー・リー (Larry Li) 氏は述べている。「PCIe Gen 4 SSDへの需要は、2020年、劇的に増加するでしょう。イノグリットのRainerコントローラーの圧倒的なパフォーマンスと優れた電力効率によって、電源要件の厳しいM.2プラットフォームでGen 4 PCIeインターフェイスの潜在能力をフルに解放することができます。」

先日のCES 2020で公開されたADATAのXPG Sage PCIe Gen 4 SSDとバイウィンのNW200 SSDは、イノグリットのRainerコントローラーを使用した最初の製品である。ライブデモユニットのCrystalDiskの予備テスト結果は、シーケンシャルリードおよびライトの速度はそれぞれ7,240MB/s、5,395MB/sであった。将来的にリリースされるファームウェアでは、書き込み速度は6,000MBpsまで向上する予定である。

「ADATAおよびバイウィンと提携してPCIe Gen 4 NVMe SSDを製品化できたことに大変満足しています。これは、私たちにとってイノグリットの最先端のテクノロジーを示す機会となります。」と、イノグリットCEO、ジンニン・ウー (Zining Wu) 博士は述べている。「イノグリットの長期的な目標は、クライアントおよびエンタープライズストレージ市場向けの高性能コントローラーとして自社の製品を位置付けることです。イノグリット製品の信頼性を確立した当社の最初のコントローラー、IG5208 Shastaはすでに大量生産体制に入っており、フルターンキーのSSDリファレンスデザインが公開されています。Shastaからさらに進化して、Shasta+やRainer製品に組み込まれた最先端の機能は、SSD市場において好意的に受け入れらています」と、ウー博士は続けた。

イノグリットコーポレーションについて

イノグリット (Innogrit Corporation) は、その最先端のPCIe Gen 3およびGen 4 SSD (ソリッドステートドライブ) プロセッサーによってデータストレージを変革している。圧倒的な信頼性、パフォーマンス、電力効率を誇る、イノグリットテクノロジーをベースとしたSSDは、最新のNANDフラッシュメモリーを使用する次世代SSDの潜在能力をフルに解放する。2016年に設立されたイノグリットは、大手ベンチャー投資会社からの投資を受け、主要ストレージ企業からの支持を得ている。詳細については、イノグリットコーポレーションのサイトを閲覧されたい: www.innogritcorp.com

問い合わせ先: contacts@innogritcorp.com
PR & マーケティング: sales@innogritcorp.com