ブラックハットアジア、2020年バーチャルイベントの基調講演ラインナップを発表


サンフランシスコ発, Sept. 10, 2020 (GLOBE NEWSWIRE) -- 世界的な注目を集める情報セキュリティ関連イベントの主催者であるブラックハット (Black Hat)は本日、今年9月29日~10月2日に開催されるバーチャルイベント、「ブラックハットアジア2020 (Black Hat Asia)」の基調講演ラインナップを発表した。シンガポールサイバーセキュリティ庁副長官 (Deputy Chief Executive of the Cyber Security Agency) のガウラヴ・キールティ (Gaurav Keerthi) 准将と、グラーツ工科大学准教授のダニエル・グラス (Daniel Gruss) がこのイベントのトップを飾り、セキュリティ運用の改善に向けた独自の視点と戦略を共有する。

ブラックハットアジア2020基調講演ラインナップ:

国家のサイバーセキュリティ設計: What Singapore is Learning from Cars and Sanitation (自動車と衛生に関するシンガポールの教訓) ガウラヴ・キールティ准将による講演
101 () 午前9 (シンガポール標準時)

ガウラヴ・キールティ准将は、20年のキャリアでMINDEF/SAFとRSAFの上級指揮官職とスタッフ任命職を歴任してきた。共同計画および変革部門の責任者として、デジタル防衛を重視した次世代SAFコンセプトを策定した。最後の軍務として、航空防衛および作戦司令部司令官として、RSAFのネットワーク作戦とサイバー防衛を監督した。現職に就任する以前には、CSAの次席最高責任者 (Assistant Chief Executive) を務めた。CSAのDCE (開発担当) として、サイバーセキュリティ機能とエコシステム開発を監督し、シンガポールのサイバースペースの安全性確保に貢献した。ガウラヴ准将は基調講演で、シンガポールが「スマート国家 (Smart Nation)」を目指して実施している手順と、目標達成に向けてサイバーセキュリティのパラダイムをいかにシフトするかを説明する。  

Complexity Killed Security (複雑性によるセキュリティ崩壊) ダニエル・グラスによる講演
102 () 午前9SGT

ダニエル・グラスは、グラーツ工科大学准教授。2010年から学部課程でオペレーティングシステム教育に携わっている。彼は、サイドチャネル攻撃と一時的実行攻撃 (Transient Execution Attack) を中心に研究している。彼は、Rowhammer.jsと呼ばれるウェブサイトで実行されるリモート障害攻撃を初めて実装した。彼の研究チームは、2018年初めに発表された「メルトダウン」と「スペクター」のバグを発見したチームの1つであった。グラスは基調講演で、人間が構築し、文書化したリバースエンジニアリングの皮肉な重要性について説明し、新しい視点が新しいセキュリティクリティカルな洞察につながった例をいくつか紹介する。複雑性の増大によりセキュリティに対して絶えず影響が及んでいるため、セキュリティレベルを維持するだけでもより多くの取り組みが必要になると結論付ける。

ブラックハットアジアでは基調講演のほかにも、約40のブリーフィングを開催し、情報セキュリティ業界に影響を与える最新の脆弱性、テクノロジー、トレンドを紹介する。主な見どころには以下がある。

イベントに関する詳細と登録については、以下を閲覧のこと: https://www.blackhat.com/asia-20/

ブラックハットについて
ブラックハット (Black Hat) では、20年以上にわたり、情報セキュリティの研究、開発、動向に関する最新情報を出席者に提供している。こうした社会的注目度の高いイベントおよびトレーニングは、セキュリティコミュニティのニーズが原動力となって開催され、業界の一流人材を結集させている。ブラックハットは、学術界、世界一流の研究者、官民セクターのリーダー間の協力と成長を促し、キャリアレベルを問わず、専門家のインスピレーションを刺激している。ブラックハットのブリーフィングおよびトレーニングは、米国、ヨーロッパ、アジアで毎年開催されている。詳細についてはこちらのサイトを参照されたい: blackhat.com。ブラックハットはインフォーマテック (Informa Tech) が提供。

インフォーマテックについて
インフォーマテック (Informa Tech) は、世界的なテクノロジーコミュニティを対象に、総合的な研究調査、メディア、トレーニング、イベントを提供する業界トップ企業である。同社は600名以上の社員を抱え、20か国以上の市場で事業を展開している。同社の目標は、情報提供、教育、相互のつながりを実現する研究調査、メディア、トレーニング、イベントブランドを介して、より良いデジタル社会の計画、構築、運営を行っているテクノロジーコミュニティを支援することである。7千人を超える専門家が同社の研究調査の結果を購読し、同社のイベントには22万5千人が出席し、そのトレーングプログラムには毎年1万8千人の学生が参加。さらに、同社のデジタルコミュニティには毎月400万人が訪問している。インフォーマテックの詳細はこちら。

報道関係者向けの問い合わせ先:
ヘザー・ドナー (Heather Donner)
ブラックハット広報担当
BlackHatPR@informa.com