DigiLens、汎用自動車ダッシュボード用に超コンパクトCrystalClear™ AR HUDを開発

容量約5リットル、視野角最大15° x 5°のヘッドアップディスプレイ (HUD)、どの車両でもホログラフィック支援ナビゲーションを実現


カリフォルニア州サニーベール発, Sept. 23, 2020 (GLOBE NEWSWIRE) -- 拡張現実 (XR) 向けのホログラム導光板ディスプレイ技術の革新的企業のDigiLens (DigiLens Inc.) は本日、CrystalClear™拡張現実 (AR) ヘッドアップディスプレイ (HUD) を発表した。この製品では、HUDの視野角 (FOV: field-of-view) が最大15° x 5°と大幅に改善されており、容量約5リットルにパッケージされている。現在市販される他のクラス最高のHUDと比較して、この製品は3倍以上コンパクトになっている。この超コンパクトなAR HUDは、ほぼすべてのダッシュボードに挿入でき、HUD画像を無限遠で表示して、「一目で」確認できる拡張現実による運転体験を実現する。また、あらゆる標準車両に対応し、ドライバーの視野内に現実世界と重ね合わせて関連情報が表示されるため、全体的な安全性が向上する。

現在のほとんどの自動車は薄いダッシュを備えており、ダッシュボード下に大容量のHUDを装備できない。従来のミラーベースのHUDおよびDMDベースのAR HUDでは、リアルワールドビュー支援ナビゲーションで安全をサポートするが、DigiLensの導光板ベースHUDよりもかなり大型である。CrystalClear AR HUDはDigiLens独自のフォトポリマー材を採用しており、ライトエンジンを備えたより薄い多層導光板が最大効率で下から導光する、完全なHUDディスプレイソリューションである。

DigiLensのCEOクリス・ピケット (Chris Pickett) は次のように述べている。「自動車にAR支援運転を採用する際、HUDの容量、視野角、および画像位置が最大の障壁でした。当社のテクノロジーは、HUD容量を圧縮し、実質的にあらゆる自動車のダッシュボードに適合するように、ダッシュボード組み込み型のフラット導光板内に統合した回折光学を採用しています。当社は、市販品で最大の視野を実現し、HUD画像を無限遠で表示し、重要かつ状況に応じた視覚データをドライバーの目の前に付加できるため、ドライバーが道路から目を離す必要はありません。当社の導光板技術は、これを実現できる唯一のソリューションです。DigiLensは、自動車用HUDの市場リーダーであるコンチネンタル (Continental AG) と協力して、CrystalClear™ AR HUD開発に取り組み、この技術を市場に投入できることに感謝しています。」

業界最高レベルのCrystalClear AR HUD仕様は、以下のとおりである。

  • システム視野角 (FOV): 水平15° x 垂直5°(最大)。
  • 輝度: 12,000ニット。
  • バーチャル像距離: 遠方界、現実世界に無限遠のオーバーレイ。
  • 容量: 約5リットル。

DigiLensの導光板は、車両フロントガラス用の修正処方を組み込んでいるため、特別なフィルムやコーティングは不要で、HUDを従来のフロントガラス設計で使用できる。小径の瞳を備えた小型プロジェクターからの平行光は、高効率の回折入力結合格子によって導光板に入射する。導光板に結合された光は、内部全反射 (TIR) により導光板内を伝播する。DigiLens導光板の回折構造は、コンパクトなプロジェクター瞳を2次元で効率的に拡大し、ドライバーの視野位置から快適に見える大型のアイボックスを形成する。補正フロントガラス処方はホログラフィック回折格子に光学的に書き込まれるため、複雑でかさばる補正光部品は不要となる。

このシステムは、無限遠に焦点を合わせた高解像度画像を提供し、AR HUDにより、ドライバーの目前から少し離れた場所の実体に焦点を合わせて、デジタル画像をオーバーレイとして表示できる。これにより、ドライバーは焦点を再調整して情報を読み取る必要がなくなる。従来は、ドライバーの近視野で計器盤に表示されていた。CrystalClearの無限遠焦点により、ドライバーは現実世界に完全に注意を向けることができ、安全性が最大化する。

DigiLensの直感的なドライバーサポートは、現実世界に拡張機能を組み込んでおり、ドライバーは注意が必要な場所とその理由を即座に把握することができる。人間の注意をもっともそらすものは、脳ではなく、はである。そのため、道路上でのバーチャルのターンバイターン方式ナビゲーション標識により、運転はより安全で楽になる。自動車のイノベーションには、通常10数年を要する。DigiLensのテクノロジーはこれを進化させ、現在と未来の自動走行車のギャップを飛躍的に埋めている。

自動車および産業パートナーは、DigiLensのCrystalClear AR HUDを現在のさまざまな車両モデルに統合することができる。詳細は、DigiLens (Sales@DigiLens.com) に問い合わせされたい。 

DigiLensについて

DigiLensは、拡張現実 (XR) ディスプレイに使用されるホログラム導光板のリーダーである。同社は、特許取得済みの光学プラットフォームとフォトポリマーテクノロジーを開発した。これにより、独自の低コストのコンタクトコピー製造プロセスを使用してクラス最高のソリューションを提供する。DigiLensは、世界中の自動車、企業、消費者、航空電子機器、および軍事産業向けのXR対応デバイスを設計および構築できるよう、OEMパートナーを支援している。DigiLensはカリフォルニア州サニーベールに本社を置く。同社の投資家には、業界のリーダーであるUDCベンチャーズ (UDC Ventures)、サムスン・ベンチャーズ (Samsung Ventures)、ナイアンティック・ラボ (Niantic Labs)、ソニーイノベーションファンド (Sony Innovation Fund)、三菱ケミカルホールディングス (Mitsubishi Chemical Holdings Corporation)、コンチネンタル (Continental AG) などがある。同社について詳しくは、www.DigiLens.comを閲覧されたい。

報道関係者向けの問い合わせ先
ベス・ハンドール (Beth Handoll)
Media@DigiLens.com

この発表に関する写真はこちらで入手可能: https://www.globenewswire.com/NewsRoom/AttachmentNg/71f84344-28d4-42c5-8d46-c859e216a7eb


CrystalClear AR HUD