Arrcus: 業界初の仮想分散型ルーター(VDR)でハイパースケール・エコノミクスを実現

ArcOSは、5Gやその先の技術に向けて、極めてスケーラブルで分散性の高いソリューションを支える


カリフォルニア州サンノゼ, Nov. 03, 2020 (GLOBE NEWSWIRE) -- ハイパースケール・ネットワーキング・ソフトウェア会社であるアーカス(Arrcus)は、コミュニケーション・サービス・プロバイダ(CSP)や企業が抱える最も難しいニーズに対応し、それを超えるよう設計された仮想分散型ルーティング(VDR)ソリューションの導入により、新たなルーティングのあり方を実現した。アーカスVDRソリューションは、オンプレミス、マルチクラウドおよびエッジ環境を通して、ワークロードのためにシームレスな接続性を提供し、モノリシックなシャーシベースのソリューションに比べ、単純化された管理とオペレーションを可能にする一方で、破壊的な経済的メリットを提供する。

またアーカスは、市場範囲の拡大と急激な成長を遂げる顧客ベースの支援のために、以下の発表も行っている。

アーカス(Arrcus):ハイパースケール・ネットワーキング・ソフトウェア会社のアーカスは、3つの発表を同時に行い、市場でのリーダーシップを拡大

アーカスは、マルチクラウド・ネットワーキング・プラットフォームを発表し、ハイパースケール・クラウド接続を実現

アーカスは、グローバル・ネットワーキングのリーダーを指名して、顧問委員会を強化

5G、V2X(車車間・路車間通信)、モバイル・インターネット、ビデオやリッチ・コンテンツなサービス、マシン間のコミュニケーション、AI/ML、次世代ゲーム、AR/VRおよびIoT(モノのインターネット)が牽引する固定無線アクセスに対する需要の爆発的増加はすべて、デジタルファースト・ネットワークを促す要因となっている。非常に高い接続性を求められる時代において、高スループット、低遅延、そして高密度ソリューションを備える一方でコスト管理も提供可能となる、技術革新とクリティカルなIPネットワークインフラの効率よいオペレーションが求められる。Arrcus VDRソリューションは、ポート当たりの低コストを実現し、優れたパフォーマンス、セキュリティそしてデプロイメントの柔軟性をもたらす極めてスケーラブルなソリューションで、顧客のビジネス要件をサポートする。

VDRは、第一原理から設計され、業界をリードする高いルート・スケールと低コンバージェンスを実現し、実績のあるレジリエンスを備えた、マイクロサービス・ベースのネットワーク・オペレーティング・システムであるArcOS®を使用している。VDRソリューションのハードウェア構成では、ブロードコム(Broadcom)の高速高密度Jericho2-(Leaf:40x100G NIF + 13x400G Fabric) と、Ramonをベースにした(Spine:最高4400Gの8ポート)プラットフォームを組み込んだ、分散型のClosデータプレーンが含まれる。さらに、x86ベースのサーバ上にて、データプレインから分離され、全てのClosデータプレーン要素を管理する仮想化されたスケールアウト可能なコントロールプレーンのクラスターを提供する。このソリューションでは、コントロールプレーンをデータプレーンから分離し、どちらも他方をから独立した形でスケールを変更し、シャーシベースのシステムが課すサイズ制限を超えることが可能となる。その結果、コミュニケーション・サービス・プロバイダ(CSP)や企業では、破壊的な必要となる帯域の成長に対処することが可能となる一方で、運用面での複雑さを低減できる。

「顧客サービスの充実、厳格なSLAへの対応、そして5G時代でのスケール拡大のためには、当社のインフラをスケーラブル、高信頼性、高柔軟性を実現するソリューションが必要である。アーカスは、その革新的な仮想化分散型ルーターで、業界の変革をリードしている。このソリューションは、ArcOSやセグメント・ルーティングIPv6(SRv6)といった主な機能と組み合わさって、当社が求めるオペレーションのスケールとパフォーマンスを実現する」」と、NTT株式会社のグローバルIPネットワークを担当するIPエンジニアリングのバイスプレジデントであるドリアン・キム(Dorian Kim)は語った。

このVDRアーキテクチャは、現在の世代のいずれの種類のシリコンもサポートするよう構築されており、100Gで最高7680ポートまで拡大可能であり、市場最高の能力を誇るルーターとなっている。さらに、VDRはクラウドネイティブな原理で設計されており、ネットワークサービス(IP、L2VPN、L3VPN、EVPN、SR-MPLS、SRv6など)を、独立したコンテナーで走らせるので、垂直的なスケーリングが可能になる。運用面では、VDRソリューションは、ネットワーク上のどこにでも配置可能で、単一デバイスとして管理可能なことから、シンプルかつシームレスである。この特徴により、ネットワーク・ユーザーは、ルーターの管理、設定、運用およびトラブルシューティングを、単一の管理、運用を提供するコントロールプレーンのクラスターを持つ単一の論理ボックスのように扱うことができる。

「ハイパフォーマンス・ルーティングのニーズに対応するために構築された当社の最新鋭のシリコンであるJericho2を活用することで、アーカスの仮想分散型ルーティング・ソリューションは、顧客が求めるアジリティと運用効率を提供してくれる」と、ブロードコムのコアスイッチング・グループのシニア・バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるラム・ベラガ(Ram Velaga)は言う。「当社は、アーカスとの提携と、業界をリードするスケールを提供するルーターをベースとしたソリューションの拡大を喜んでいる」と続けた。

膨大なスケールで、分散された高い接続性を持つネットワークは、可視性、コントロール、セキュリティそして効率よい運用管理のために、集中分析プラットフォームも必要とする。アーカスの優れた可視性と分析用のクラウド対応プラットフォームであるArcIQは、VDRシステムと統合されることで、設定やデバッグ能力を含めたリアルタイムでの監視と、あらゆるノードのネットワークの健全性を提供する。

「コミュニケーション・サービス・プロバイダは、新しいビジネスモデルを可能にし、運用効率を高め、エンドカスタマの経験を改善する、市場ダイナミクスが作り出すソフトウェア主導の仮想パラダイムに向けて加速している」とACGリサーチのCEO兼主任アナリストであるレイ・モタ(Ray Mota)は語る。また「このVDRソリューションにより、アーカスは、かつて無い柔軟性、膨大なスケーラビリティ、そしてコスト効率を実現し、この新しいパラダイムをルーター市場にもたらしている」とも述べた。

「顧客は、柔軟性、 レジリエンス、高度な可視性を提供し、その全てを最低の総コストでハイパースケールなパフォーマンスを実現するソリューションを求めている。  Arrcus VDRソリューションは、類い希なスケール、品質、統合された管理プレーン、そして既にプロダクション段階で検証済みのマイクロサービス・アーキテクチャであるArcOSで動いている。  当社は市場に、顧客にフレンドリーなビジネスモデルを備えた、シンプルでスケーラブル、シームレスかつ簡単に使用可能なソリューションをもたらしている」と、アーカスの設立者兼CEOであるデヴェッシュ・ガーグ(Devesh Garg)は述べている。

高いポート密度を備えたモジュール・ルーティング・システムであるVDRソリューションの主なメリットには、以下が挙げられる。

  • シャーシが持つ物理的な制約を超えた膨大なスケール拡大性(最高100Gで7680ポート)
  • 従来のシャーシ型に比べ、ポート当たりのコストの低減
  • 単一の仮想的な管理およびコントロールプレーンによる運用面での簡便さ
  • 従来のシャーシ型に比べ高い可用性
  • エッジ、コア、データセンター、メトロ、アグレゲーションなど、ネットワークのいずれの場所にもシームレスに配置可能
  • スタンダード・ベースのOpenConfig/YANGモデルのサポートで設定が簡単
  • ArcIQによる高度な可視性と分析力
  • いずれのハードウェア・プラットフォーム上でも走るアーキテクチャの柔軟性

ArcOSで動く、ネットワーキング内で最新のイノベーションを活用したこのVDRソリューションは、いつでもどこでもどのようなサービスも提供可能にし、今日の複雑なネットワーク環境に必要な高い柔軟性、パフォーマンスそしてスケールを顧客に提供する。

提供開始時期:
アーカスの仮想分散型ルーティング(VDR)ソリューションは、顧客評価のためにすぐに提供可能です。全般的な問い合わせは、アーカス(Arrcusまでご連絡ください。

推奨コメント

ハードウェア・パートナー

ビル・ブレナン(Bill Brennan)、CEO、クレド(Credo):

「アーカスは、従来のシャーシベースのシステムを置き換える同社の仮想分散型ルーティング・ソリューションで、ネットワーク市場をさらに破壊しつつある。ハイパフォーマンス接続ソリューションのリーダーとして、当社はアーカスによるHiWire™アクティブ・エレクトリカル・ケーブルの利用を喜んでおり、5Gの普及を加速させる一方で顧客にネットワークを変容させる自由を提供する、アーカスとのパートナーシップを歓迎する。」

ジョージ・チャパリアン(George Tchaparian)、CEO、エッジコア・ネットワークス(Edgecore Networks):

「アーカスは、5Gベースのサービスを発表するに伴い、データセンター、通信およびサービス・プロバイダ向けの最先端の製品提供を行う、オープン・ネットワーキング・ソリューションにおける市場リーダーとなっている。エッジコアの市場をリードする100G/400Gのオープンでスケーラブルなルーティング・プラットフォームは、ArcOS®で動くアーカスの仮想分散型ルーティング・ソリューションと結びついて、ネットワーク運用を単純化する一方で、先例のない水準のアジリティ、パフォーマンスそしてスケールを提供する。」

ラム・ペリアカルッパン(Ram Periakaruppan)、バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー、ネットワーク・アプリケーションおよびセキュリティ製品担当、キーサイト・テクノロジーズ(Keysight Technologies):

「当社は、5Gが促進する帯域接続性の成長を支援するためのネットワーク変容において、アーカスとパートナーを組むことを誇りに思っている。キーサイトのAresONE 400GEテストシステムとArcOSのネットワーク・オペレーティング・システムを組み合わせることで、マルチベンダー・プラットフォームの相互運用性、並びに、データセンターを400GEに向けて動かす顧客が必要とする先進のソフトウェアの特徴を備えた包括的なセットの検証が確保される。」

ビンセント・ホー(Vincent Ho)、CEO、ユフィスペース・カンパニー・リミテッド(UfiSpace Co., Ltd.):

「インテリジェント・コネクティビティの新時代においては、5Gプレーヤーは、業界の変革を加速させる上で重要な役割を果たし、これが通信業界を既存の変化の瀬戸際に立たせることになる。当社は、アーカスとパートナーを組んで、革新的なアプリケーションや試みを支援して、ネットワーキング技術の境界を広げられることを誇りに思っている。両社は共に力を合わせて、簡単にスケール能力を拡大し、多様なネットワーク要件を満たすオープンで柔軟性の高いルーティング・ソリューションを提供することで、顧客の問題に対応し、顧客のニーズを先回りすることに専心していく。

追加情報

アーカスについて

アーカスは、ライトスピード・ベンチャー・パートナーズ(Lightspeed Venture Partners)、ゼネラル・カタリスト(General Catalyst)およびクリア・ベンチャーズ(Clear Ventures)より4,800万ドルを調達している。  同社の取締役会には、Lightspeed(ライトスピード)のパートナーであるグル・チャハル(Guru Chahal)、ゼネラル・カタリストのマネージング・ディレクターであるスティーブ・ヘロッド(Steve Herrod)およびクリア・ベンチャーズの設立者兼ゼネラルパートナーであるクリス・ラスト(Chris Rust)が含まれている。

アーカスは、人と機械そしてデータを相互につなぎ合わせることで、人の経験を豊かにすることを目指して設立された。アーカスの使命は、最低の総保有コスト(TCO)で、最も柔軟なコンサンプション・モデルを備えたクラス最高のソフトウェアを提供することにある。アーカスのチームは、業界をリードするネットワーク製品の提供において類い希な実績を誇る世界最高クラスの技術者と、それを補完する業界の著名リーダー、業務運営エグゼクティブおよびティアワンのベンチャーキャピタルから構成されている。

同社はカリフォルニア州サンノゼに本社を置いている。

詳しくは、www.arrcus.comを参照するか、@arrcusincをフォロー。

メディアおよびアナリストの問い合わせ先
+1 (408) 884-1965
press@arrcus.com

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