QuEra Computing、大規模誤り耐性量子コンピューター開発加速のため2億3,000万ドルの資金調達を完了


米国マサチューセッツ州ボストン, Feb. 11, 2025 (GLOBE NEWSWIRE) -- 中性原子量子コンピューティングの進展を牽引するQuEra Computingは、本日、2億3,000万ドルを超える資金調達を成功裏に完了したことを発表いたしました。この資金は、大規模誤り耐性量子コンピューターの開発と生産を加速し、量子技術の最前線で革新し続けるために活用されます。

今回の資金調達には、新規投資家としてGoogle Quantum AI事業部がスポンサーを務めるGoogle、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2、Valor Equity Partners、およびその他の投資家が参加しました。既存の投資家であるQVT Family Office、Safar Partners、およびその他の主要投資家も引き続き参加しています。2億3,000万ドルのうち、6,000万ドルは前提となる資金調達条件を満たした上で受け取る予定です。

この資金調達は、QuEraがハーバード大学のMikhail Lukin教授、Markus Greiner教授らのチーム、およびマサチューセッツ工科大学(MIT)のVladan Vuletic教授が率いるチームと協力して達成した技術的ブレークスルーを裏付けるものです。また、産業技術総合研究所(AIST)などの主要顧客とのビジネス上の進展や、新たな戦略的パートナーシップの構築も支えとなって実現したものです。

経営陣のコメント

QuEraの暫定CEOであるAndy Oryは次のように述べています。
「今回の資金調達は、スケーラブルで誤り耐性を備えた量子コンピューティングの提供という当社の約束を果たす上で、極めて重要なマイルストーンです。2023年の前回の資金調達以降、科学的、技術的、そして商業的なマイルストーンを達成し、事業価値を飛躍的に向上させました。この新たな投資により、当社は次の成長フェーズへと進み、お客様の重要なビジネス課題を解決する大規模な量子ソリューションを提供することが可能になります。」

ソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズのマネージング・パートナーである松井健太郎氏は次のようにコメントしています。
「量子コンピューティングは産業を変革する可能性を秘めており、QuEraはこの技術を実用化し、社会にインパクトをもたらす最前線に立っています。私たちは、QuEraが次世代の計算技術を切り拓き、AIを含む様々な分野で新たな可能性を生み出すことを支援できることを大変嬉しく思います。」

QVTのマネージングメンバーでありQuEra社外取締役のArthur Chuは次のように述べています。
「QuEraの初期投資家として、今回の投資額を大幅に増やし、優れた新規投資家を迎え入れることができたことを嬉しく思います。この新たな資本により、QuEraは誤り耐性量子コンピューティングにおける技術的・商業的リーダーシップをさらに強化できると確信しています。」

QuEraのPresidentである北川拓也氏は次のようにコメントしています。
「既存の投資家の皆様からの継続的な信頼に深く感謝するとともに、当社のチームを信じ、長期的なビジョンを共有する新たな戦略的パートナーを迎えることができ、大変嬉しく思います。彼らの支援は、スケーラブルで実用的な誤り耐性量子コンピューターを構築し、イノベーションを加速するという当社のミッションを力強く推進します。」

QuEraのCFOであるEd Durkinは次のように述べています。
「今回の資金調達の成功を発表できることを大変嬉しく思います。既存の主要投資家の皆様は、この取引に参加することで強い支持を示してくださり、Googleやソフトバンク・ビジョン・ファンド2のような、高い専門知識を持つ新たな戦略的・財務的投資家を迎え入れることができました。この資金調達の構造と、当社の成長する収益基盤の組み合わせにより、開発目標の達成や生産規模の拡大を進める柔軟性を確保し、今後数年間にわたり強固な財務基盤を維持することができます。」

本資金調達により、QuEraは以下を遂行します:

  • 誤り耐性量子コンピューター技術の開発を加速
  • 技術および科学的才能に重点を置いた、世界クラスの科学者やエンジニアのチームの迅速な拡大
  • 高性能な中性原子コンピュータの需要拡大に対応するため、開発およびテスト能力の強化
  • グローバルな研究機関、Fortune 500企業、政府プログラムとの協業を拡大し、アプリケーションの共同設計、クラウド、およびオンプレミスの取り組みのポートフォリオを強化

QuEraの成長は、金融、製薬、物流、サイバーセキュリティなどの業界で、革命を起こそうとしている誤り耐性量子システムの需要が高まっていることを明確にしています。        

QuEraについて

QuEra Computingは、有望な量子コンピューティング方式として広く認知されている中性原子を用いた量子コンピューターの開発と商業化をリードしています。QuEraはボストンを拠点とし、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学の先駆的な研究を基盤に、世界最大のパブリックアクセス可能な量子コンピューターを運用しており、同機は主要なパブリッククラウドとオンプレミス配信の両方で利用可能です。QuEraは、既存のコンピューティングでは解くことのできない難問に取り組むべく、有用性、拡張性、誤り耐性を備えた量子コンピューターを開発しており、量子分野におけるパートナーとして組織・企業に選ばれる存在となっています。詳細は、ウェブサイト(英語)をご確認いただき、XLinkedInをフォローしてください。

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