ショップサークルを運営するグループが、EBRDからの新たな株式投資を背景に、持株会社ブランドとしてサーセウスをローンチした。 ショップサークルは、引き続き同グループの小売・コマースソフトウェア部門として事業を展開する。 今回の投資により、ポートフォリオ全体でのAI導入が加速され、日常経済を支えるソフトウェア事業の継続的買収に資金が充当される。
ロンドン発, June 29, 2026 (GLOBE NEWSWIRE) -- ミッションクリティカルなソフトウェアを手掛けるAIネイティブの持株会社サーセウス (Circeus) は本日、そのローンチならびに、欧州復興開発銀行 (European Bank for Reconstruction and Development、EBRD) からの株式投資およびその他の投資家の参加を発表した。
今回のローンチでは、サーセウスが同グループの持株会社ブランドとなり、同グループが現在運営している、AIが全面的に組み込まれている幅広いB2Bソフトウェアポートフォリオを反映するようになる。 この投資は、同グループの中核となるAIエンジニアリング能力の拡大を支援し、継続的な買収を支えることになる。
AIネイティブの持株会社
サーセウスは過去4年間で18件の買収を完了し、世界中で20万社以上の企業にサービスを提供している。 同グループは収益性を維持しながら規模を拡大しており、今年の売上高は過去2年間の合計を上回る見込みであり、今後数ヶ月中にさらなる買収が完了する見込みである。
戦略から成果へ
過去3年間に、AIは実験段階からポートフォリオ全体への大規模な導入へと移行した。 今日、その成果は業績にも表れている:
- AI機能によって牽引された新規受注が、2桁のシェアを占める
- 数件のプロダクトにおいて、顧客体験の自動化率が最大約80%に達している
- AI支援ワークフローにより、デベロッパーの生産性が100%以上向上
これらの成果は複数の事業で一貫して見られ、単発的な成功ではなく、プロダクトパフォーマンス、業務効率、買収後のEBITDAを向上させる、再現可能なモデルであることを示している。
AIをオペレーティングシステムとする複利効果モデル
サーセウスは、ソフトウェア企業を厳選して買収し、中核となっているAI機能にそれらを接続するという、再現可能なモデルを通じて成長しており、エージェントやスキルは一度構築すれば、ポートフォリオ全体に展開できる。 買収後、サーセウスはプロダクトにAIを組み込み、業務を自動化し、インフラ、データ、知見をグループ全体で再利用する。
それぞれの改善が相乗効果を生み出し、単独のソフトウェア企業では再現が困難な構造的な優位性を生み出す。 AIは単に各プロダクトの上に追加されるレイヤーではなく、グループのオペレーティングシステムそのものであり、ソフトウェアを「記録システム」から「実行システム」へと変革し、タスクを成果へと転換する。
創業者にとっての永続的な居場所
サーセウスに事業を売却した創業者は、その事業の永続的な居場所を得ることになり、そのブランド、チーム、顧客関係が維持され、同グループがAIエンジニアリング、成長に関する専門知識、一元化されたバックオフィス支援を提供する。
コメント
「AIがソフトウェアを受動的ツールから行動・実行システムへと進化させるにつれ、テクノロジーの対象市場は数倍に拡大しています。 当社では、この変化を捉えるためのプラットフォームを構築しています。 当社は黒字で十分な資本を有しているため、資金調達プロセスを行っていたわけではありませんが、EBRDの機関的地位を考慮し、また、魅力的なオポチュニティが数々存在する市場にさらに投入していくために、EBRDからの投資を受け入れることにしました。」と、サーセウスの創業者兼CEOであるルカ・カルテキーニ (Luca Cartechini) は述べている。
「さまざまな事業において、プロダクトをAIネイティブな形へと進化させることで、対象市場に飛躍的な変化をもたらすことができることを実証してきました。 これを繰り返し行うのは難しいのですが、当社では、それぞれの変革を次の変革の基盤へと転換する、中核的なエンジニアリング能力を構築して、このようなことを実現してきました。」と、サーセウスの創業者兼COOであるジャン・マリア・グラモンディ (Gian Maria Gramondi) は述べている。
「これまでに調達した総資本は2億2000万ドル (約356億円) 以上にのぼり、極めて魅力的な買収環境において投入できる十分な資金力を有しています。今後数ヶ月間にも、いくつかの取引が成立する見込みです。 当社では、案件を重ねるたびに、買収・運営する資産全体においてEBITDAの向上と高いリターンを生み出す、再現性のある事業モデルを実証しています。」と、サーセウスのCFOであるロビン・ハート (Robin Hardt) は述べている。
「当銀行では、対象地域の企業が日々依存している基幹ソフトウェアにAIを導入するチームを支援しており、サーセウスの複利効果モデルは、EBRDの長期的なマンデートと密接に合致しています。 実体経済にAIを導入する市場は膨大であり、強力な投資家グループと共に、サーセウスの今後の歩みを支援するのを楽しみにしています」と、EBRDの投資担当者であるブルーノ・ルシック (Bruno Lusic) は述べている。
EBRDの長期的な視点は、四半期単位ではなく数十年にわたって複利効果を生み出すプラットフォームを構築するという、サーセウスのアプローチと整合している。 今回の投資により、同グループの調達済み株式資本は1億2000万ドル (約194億円) 以上、調達済み資本総額は2億2000万ドル (約356億円) 以上に達した。これには、NFX、QEDインベスターズ (QED Investors)、ネクスタリア (Nextalia)、645ベンチャーズ (645 Ventures)、3VC、エンデバー・カタリスト (Endeavor Catalyst)、CDPベンチャー・キャピタル (CDP Venture Capital) からの出資に加え、i80グループ (i80 Group) からの1億ドル (約162億円) 超のクレジットファシリティが含まれる。
今後の展望
AIの革新のペースは速いものの、実体経済におけるAIの導入は依然として初期段階にある。 現在、欧州および米国の企業のうち、AIを利用していると報告しているのは5社中約1社にとどまっている。 [1]
サーセウスは、企業が依存するミッションクリティカルなソフトウェアに最先端の機能を組み込むことで、AI導入の格差を埋めることを使命としている。 日常の経済活動は、商品の流通、商取引の促進、専門産業の支援を行うソフトウェアによって支えられている。 サーセウスは、ドメイン知識が最も深い分野においてAIの効果が最大になると考えており、独自のワークフローとデータを備えた垂直型ソフトウェアを、同グループのポートフォリオの中核に据えている。
次世代のプラットフォームは、単にツールを提供するだけでなく、業務そのものを実行するようになり、その変化はすでに始まっている。
サーセウスについて
サーセウスは、ミッションクリティカルなソフトウェアを手掛けるAIネイティブの持株会社である。 同グループは、日常経済を支える垂直型ソフトウェア事業を買収・発展させ、中核となるエンジニアリングチームを通じてAIを組み込むことで、ソフトウェアを「記録システム」から「実行システム」へと進化させている。 サーセウスはロンドン、ミラノ、サラエボを拠点に事業を展開している。 同社のコマースソフトウェア部門であるショップサークルは、世界中の小売業者、卸売業者、ブランドにサービスを提供している。
EBRDについて
EBRDは世界をリードする多国間開発銀行の一つであり、ポートフォリオは約620億ユーロ (約11兆4247億円) に上り、1991年以降、7,800件以上のプロジェクトに2,200億ユーロ (約40兆5400億円) 以上を投資してきた。 また、同銀行は専用の株式投資機能も有しており、対象地域全体における民間部門の成長、イノベーション、サステナブルな開発を支援している。
編集者への注
[1] 出典:ユーロスタット (Eurostat)、「EU企業の20%がAI技術を利用 (20% of EU enterprises use AI technologies)」:https://ec.europa.eu/eurostat/web/products-eurostat-news/w/ddn-20251211-2、
米国国勢調査局 (US Census Bureau)、「米国企業におけるAIの利用状況 (AI Use at U.S. Businesses)」:https://www.census.gov/library/stories/2026/05/ai-use-businesses.html 。
両報告書によると、EUにおける企業のAI利用率は約20%、米国では17~20%となっている。